1947-10-10 第1回国会 衆議院 労働委員会 第19号
失業者を出さないという單なる消極的な見地からならば、從來でもナチス・ドイツにおいては、一九三二年から一九三三年にわたつて、大規模な失業者救濟制度というものがとられ、完全に失業者が救濟されたことはあります。しかしながらその國家目的は、他國を蹂躙しようという企圖をもつたところの土木工事、あるいは國防工事というものに集中をされた完全雇傭というものができたのであつて、これは嚴密に批判されなければならぬ。
失業者を出さないという單なる消極的な見地からならば、從來でもナチス・ドイツにおいては、一九三二年から一九三三年にわたつて、大規模な失業者救濟制度というものがとられ、完全に失業者が救濟されたことはあります。しかしながらその國家目的は、他國を蹂躙しようという企圖をもつたところの土木工事、あるいは國防工事というものに集中をされた完全雇傭というものができたのであつて、これは嚴密に批判されなければならぬ。
どんなことでも無茶でもやつていいという軍部の背景があることと、ナチス張りの指導者原理によつて運営されるという二つの要素がありますが、その二つの要素は、現在のこの法案には殆ど一片と誰も影を認めさしておらないと私は確信しておるような次第でございます。
そして官僚機構それ自身が、統制自身が、いわゆるナチスの指導者原理に基いておつた。この二つが陰惨なる戰時の官僚統制というものの特徴であろうと私は思うのであります。
それから家産制度を定めたことになるかどうかということでありますが、御承知のように家産制度はある一定の徹底した形としては、ナチスの世襲農場法、そういうような形をもつて現われておるのでありますが、その特質とするとこころはこの法律よりも遙かに強いのでありまして、一定範圍の家産を設定し、しかしてその分割を禁じ、またそれが負債の對象として處分をされるということから保護をいたしましております。
ドイツ等におきましても、一人に相續させる、これを遺言でやるというような制度、或いはだんだん發展しましてナチスの如きは、これは思想が違いますけれども、御承知の世襲農場というところまで發展しておりまして、スイス等におきましては、細分化の最低單位を決める。
戰時中に唱えられておりました全体主義はナチスがとつた全体主義、或いは東條内閣時代において唱えられました全体主義を指すのでありましようが、資本家も労働者もすべてそれぞれの立場々々があるのであるけれども、それらを理論的に究明せずして、又その権利を十分明確にせずして、又その義務を行使せしめることをも明らかにせずして、ただ丸めて全体のために納得しろとか、全体のためについて來いとか、こういうふうな非理論的な、
ナチスのやることは良くない。人間として扱つておりません。姦通を是認はしません。姦通が止むを得ないものであるという論者の説は現在の結合に欠点があるという議論があるのです。これは医学的の問題じやありません。男女が本当の合意で結婚ができていない。だから愛なき結婚に姦通の起るということは止むを得ざる氣の毒な事情があるのじやないかという議論があるのです。これは法律的の議論で、それが医学的に言えないか。
ナチスであつたと思いますが、ユダヤ人の血を一滴も入れないために、それともう一つは、数の問題で、人口増殖という線に沿いまして子供を作るために、夫婦の間に子供がどうしてもできない事情があつたならば、例えば夫の精子が全然欠乏しているが、妻には生殖能力があつた場合に、そうしてそれが純ゲルマン民族であれば、子供を殖やすために、第三者の男の精子を持つて來て人工受精を許すというような法律が出たようにも聞いておりますが
カードに記載する上においても拒否しなかつたのでありますが、その選擧の結果は非常な群小政黨割據の弊を生じ、それがやがてドイツの政局の不安定を招き、同時にナチス一黨專制の端を開いたという事實をも現にわれわれは目前に見ておるのであります。私は現下の日本の政局の安定を希望する上からも、それを擔當する政黨の淨化、向上の上からも、この際しかるべき政黨法のでき上ることを希望するものであります。
姦通罪は國民道徳の上で大いに非難せらるべき行爲であるとせられつつ、併しその性質上親告罪とせられておりまするが、これについては最近にナチス・ドイツにおいては反対論がありまして、少くとも或る重い場合においては姦通を非親告罪とせねばならんという説があつたのであります。
先ほど私が特にドイツ、ナチスの選擧制度を調べて、その資料を出していただきたい、あるいはソヴイエト・ロシヤの選擧制度を調べてくれと申しましたのも、こういう推薦制を評價することによりまして、ナチスあるいはソヴイエト・ロシヤの共産主義思想を基盤にするような選擧制度と混合、誤解あるいは同一のようになるおそれがあるからであつたのであります。
それからソヴイエトとか、ナチスの選擧制度でありますが、これはまたいずれ調べましてから、機會がありますればお話しいたします。
ドイツにおいては非ナチス委員会を開いて國民自からの手によつて戰爭の責任を追及しておる。我が國においても、こういうことは十分に我が國の特殊な今日の封建的な思想、軍國主義的思想、こういうものがある。こういう特殊な状態から來ております。我々はこの点において戰爭責任の追及、そういう問題について片山首相並びに芦田外相の御答弁を要求します。