1995-12-06 第134回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
それでまず第一の問題は、ジャパン・エフェクトの前にアメリカン・エフェクトの時代がレーガン時代のドル高時代にあったんじゃないか。その後にレーガン時代に、東アジア地域からのアメリカの輸入が非常にふえたお話がありましたけれども、アメリカの投資のデータは、これは八六年からありますけれども、レーガン時代にはアメリカの東アジア地域への投資も、世界的な低成長時代にやっぱりあったんじゃないかと。
それでまず第一の問題は、ジャパン・エフェクトの前にアメリカン・エフェクトの時代がレーガン時代のドル高時代にあったんじゃないか。その後にレーガン時代に、東アジア地域からのアメリカの輸入が非常にふえたお話がありましたけれども、アメリカの投資のデータは、これは八六年からありますけれども、レーガン時代にはアメリカの東アジア地域への投資も、世界的な低成長時代にやっぱりあったんじゃないかと。
この過程でアメリカは、ドル高時代が続きましたので、国内に投資をするよりも海外に投資した方がはるかに利益が高いというようなことで、アメリカの生産拠点が次々に海外に移転していくわけでございます。
その結果、アメリカはドル高時代がやってきた、このようなことであります。 ドルが高くなりますと、日本の余り物はアメリカに向かって非常に急スピードで流れていく、アメリカの不足部分に向かって流れていく、このようなことであります。ですから日本は、この余り部分をアメリカに過去数年間、大量に流すことによって処分した。ということは、日本経済にしてみますと、財政への依存なくして成長できるようになった。
これが去年の九月のG5につながっていくわけでございますから、アメリカが明らかに八〇年代前半のドル高時代と違って、ドルを安くすることによって新しい経済秩序をつくり上げようとしていることは、これは私は間違いない事実だろうと思います。