1952-04-19 第13回国会 衆議院 経済安定委員会 第18号
国際收支、ことにドル收支について見ると、貿易面ではおつしやる通り大きな赤字になつておる。しかも現在の手持ち外貨も、今後の国際收支から考えると、まだまだこれは十分でないとも言えるでしよう。従つてここに外資を大々的に導入して、外貨の手持ちをもつとふやして、そうして日本の産業の近代化、合理化を促進する。それはよくわかります。
国際收支、ことにドル收支について見ると、貿易面ではおつしやる通り大きな赤字になつておる。しかも現在の手持ち外貨も、今後の国際收支から考えると、まだまだこれは十分でないとも言えるでしよう。従つてここに外資を大々的に導入して、外貨の手持ちをもつとふやして、そうして日本の産業の近代化、合理化を促進する。それはよくわかります。
その三は、貿易收支の改善に役立ち得るもの、特に現下の貿易事情からして、ドル收支の、バランスの改善に役立ち得るものを考慮する。第四は、企業が資本蓄積のためどの程度熱意を示しておるか、又企業の收益率からして、初年度五割の償却をすることができるかどうかという点、以上大別して四つの観点から、これを総合して業種の指定をする」というのであります。
第三は、輸出の増進と輸入の確保により貿易規模を拡大しつつ、国際収支の均衡、特にドル收支の均衡を図ることであります。第四は、物価の安定を確保し、国際競争力の保持と国民生活の安定を期することであります。第五は、経済の運営に当り、自由経済の基盤の上に、重要物資の需給の適合、資金の調整、輸出入の調整等について、総合的且つ計画的な施策を講ずることであります。
第三は、貿易を一層復興するとともに、国際收支、特にドル收支の均衡をはかることでありまするが、国際收支につきましては、現在のところポンド地域に対する輸出の増大によりましでポンド貨の保有高が増加するとともに、特需その他の貿易外收入の増加によりましてドル貨もまた増加を示しておりまするが、食糧及び原材料の多くをドル地域からの輸入に依存しておりまするわが国貿易の現状から見まして、今後相当額のドル収支の不均衡を
又次第に惡化して行くドル收支をどういうふうに合せて行くのか」等の質疑に対し、政府側より、「東南アジアの開発については、品目別に成る種の話合いが進められている。資金についてはアメリカの特殊な銀行等からの援助もあるようだし、アメリカの経済協力局資金の支出も期待される。
なるほど現在までは、あるいは朝鮮の特需により、あるいはまたガリオア資金の援助によりまして、辛うじてドル收支のバランスは維持されて参つたのでございます。ところがガリオア資金は打切られて参つて、すでに輸入の二五%程度を占めておりましたドル資金がなくなつたわけであります。