1957-03-08 第26回国会 衆議院 予算委員会 第16号
蔵相のおっしゃるように、二十億ドルを割ろうとしたときにはドル公債も売っているのです。アメリカから借款もやって、この二十億ドルだけは生命線として持ちこたえている。そういうわけで、英国の二十億ドルという意味で言うのです。何もやかましい、むずかしいことを言うのではないのですから、そういう意味での最低の手持量というものは幾らか、この点を一つお示し願いたいと思います。
蔵相のおっしゃるように、二十億ドルを割ろうとしたときにはドル公債も売っているのです。アメリカから借款もやって、この二十億ドルだけは生命線として持ちこたえている。そういうわけで、英国の二十億ドルという意味で言うのです。何もやかましい、むずかしいことを言うのではないのですから、そういう意味での最低の手持量というものは幾らか、この点を一つお示し願いたいと思います。
しかし長期にわたる手持ち外貨があるときには、そこにはやはり外国のドル公債を買うとか、イギリス公債を買うとかいうことで、活用の仕方がある。私がさすのは、そういうふうな何か利殖の方法を講ぜられておるかどうか。それが昨年一体どのくらいの収益になつておるかということです。
この七百十六億ドルのうちで、直接軍事費が四百十四億ドル、外国援助が七十五億ドル、公債利子支払いが五十九億ドル、復員者費が四十九億ドル、その他百十九億ドル、こういうことになつております。
登録を外しに來ないから大丈夫であるということは、ロンドンやニューヨークにおいてドル公債やポンド債が動かないからということと同じように、軍事公債全体に対する不信用、從つてそれに対する、銀行に対する、直接的にいろいろ弱点ができて來ておるということは、私は弁解する理由にはならんと思うのであります。そういう関係から特に金繰りが苦しくなつて來るのであります。