1996-04-04 第136回国会 衆議院 安全保障委員会 第4号
しからば、国際法的にその自衛権の範囲は慣習的にいかなることで決まってきたかといえば、一八〇七年のデンマーク艦隊引き渡し請求事件、これは、トラファルガーでナポレオンの艦隊を打ち破ったイギリスが、ナポレオンが陸路デンマークを攻略してデンマークの艦隊をナポレオンの艦隊としてイギリスを攻略するのを阻止するために、デンマークに対して艦隊の引き渡しを要求する。
しからば、国際法的にその自衛権の範囲は慣習的にいかなることで決まってきたかといえば、一八〇七年のデンマーク艦隊引き渡し請求事件、これは、トラファルガーでナポレオンの艦隊を打ち破ったイギリスが、ナポレオンが陸路デンマークを攻略してデンマークの艦隊をナポレオンの艦隊としてイギリスを攻略するのを阻止するために、デンマークに対して艦隊の引き渡しを要求する。
ただし、ここで申し上げておきたいのは、日本以外の各国は国際法上の自衛権の範囲を自衛権として、つまりデンマーク艦隊引き渡し請求事件とかカーター・ドクトリンというものを日本以外の国では自衛権の範囲として正当性を認めている、そして現実にそのように行動しておる国があるということを申し上げておきたい。
次に、自衛権の範囲に移りますけれども、教科書のケースメソッドなどでは、一八〇七年のデンマーク艦隊引き渡し請求事件、イギリスとデンマークの事件。この事件は、ナポレオンにトラファルガーで大勝したイギリスが、ナポレオンが中立国デンマークを侵略してその艦隊をもってイギリスを襲うおそれがあるとみなして、デンマークに艦隊の引き渡しを要求する。