1953-06-24 第16回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
○愛知政府委員 小額通貨の整理に伴つて、この際デノミネーシヨンをやる意思があるかどうかということは、予算委員会の冒頭の質疑にございまして、それに対して大蔵大臣としては、さような意思は絶対にございませんということをお答えしておるわけでありまして、大蔵省としては、そういう態度を、慎重に研究の上で決定をしておるというふうに御了承を願いたいと思います。
○愛知政府委員 小額通貨の整理に伴つて、この際デノミネーシヨンをやる意思があるかどうかということは、予算委員会の冒頭の質疑にございまして、それに対して大蔵大臣としては、さような意思は絶対にございませんということをお答えしておるわけでありまして、大蔵省としては、そういう態度を、慎重に研究の上で決定をしておるというふうに御了承を願いたいと思います。
予算委員会の劈頭、同僚の本間委員から大蔵大臣に対しまして、この法律案に関連して、デノミネーシヨンというような見方が世間にあるが、どうかというような質問があつたようです。私は速記録を調べておりませんので、正確なことは申し上げられませんが、大蔵大臣はこれに対して、デノミネーシヨンというようなことは考えていないというような答弁があつたかのようであります。
○小笠原国務大臣 御承知のごとく、円以下は今日実際的にも使用されておりませんので、これを除くことにいたした次第でございますが、しかし今仰せになつたデノミネーシヨンとか、日本の円を呼称その他をかえるというような考え方は、全然持つておりません。このことを明白に申し上げておきます。
○政府委員(石田正君) これはデノミネーシヨンのいい悪いということは、私この場においてやるべきであるとか、やらないほうがいいのだということは明確にお答えすることが遺憾ながらできないことを御了承願いたいと思います。併しながらいわゆるそういうことを仮に考えるといたしましても、こういう措置というものがありますることは、その方向において非常に処理がし易い段階へ行くものではないか。
それからもう一つは、お話の点はいわゆるデノミネーシヨンの問題であろうかと思いますので、このデノミネーシヨンの問題がいい悪いは別問題といたしまして、デノミネーシヨンのことを考える場合におきましても、今回のような措置をやつておくことが便利ではないだろうか。
○木村禧八郎君 そうしますと、一応やはりデノミネーシヨンのことも研究されたわけですね、そうしてやはりそれが一応含みと言いますか、前提にそういうことは考慮におきつつこういうこともやられたというわけですか。
○池田国務大臣 貨幣制度、金融制度につきまして、差向き金融制度は長期金融機関を設置するというふうなあれで、変革を加えるつもりではありますが、貨幣制度、ことに御指摘のデノミネーシヨンの問題なんかは、私は考えておりません。今朝もある代議士からそういうものについて質問するという話がありましたが、質問なさつても何もないでしようと、こう言つておいたのであります。
私はデノミネーシヨンというようなことは考えておりません。
物価指数からいえば二百倍、二百五十倍という数字になると思いますが、いわゆるデノミネーシヨンと申しますか、これは平価切下げというようなこととも関連をするかもしれませんけれども、今日銀行方面などでは、なにせ窓口で一々勘定をするということがたいへんだ、帳簿へ記載をするにも、ゼロをうんと幾つもつけなければならぬ。
この問題はなかなか議論の多い問題でございますが、現在のところではいろいろ札の計算その他につきまして不便があることは事実でありましようが、私どもといたしましては、いわゆるデノミネーシヨン平価切下げといつたような、あるいは新しい貨幣単位を置くといつたようなことは全然考えておりません。
そのためにまた一つ提案をいたしまするが、これを皆さんにはつきり知らせるためには、このデノミネーシヨンをやらなければならない。百万円という名前がありますと、ほんとうに百万円の気がします、十万円というものは、十万円の気がする。しかし今の十万円は昔の千円の値打もない。昔は千円に対しましては税金がかからなかつた。所得税は千二百円からかかつた。それも千分の八の税金がかかつたにすぎません。
今御指摘のデノミネーシヨンその他の問題につきましてもいろいろ議論があるのでございますが、目下政府といたしましてはそのようなことにつきまして、特別の措置をとる考え方は全然持つていないのでございます。
この資産再評価の提案された理由といたしまして、インフレ下において適正な減価償却を可能にするというのが一つの重要な目的になつておるのでありますが、それと関連しましてこの通貨呼称価値といいますか、変更ですか、デノミネーシヨン、デヴアリユエーシヨンといつたようなものと非常に関係が深くなると思うのですが、そういつたことにつきましての政府の見通しを一つお尋ねたいと思います。
で大体におきまして、現在の貨幣価値につきまして若干の今後における変動はあろうかと思いまするが、それを大きく動かすような措置を、殊にデノミネーシヨン、デヴアリユエーシヨンというような人為的な措置をとるというようなことは今のところ全然考えていないのでございます。
一体これはずつと自然自然と、去年よりは今年、今年よりは来年と、物価というものはじわじわと下げて行くべきものとお考えか、そうでなくてレベルを持つて行つて、或る時が来れば仕方がないからデヴアリユエーシヨンでもデノミネーシヨンでもやらなければならんというお考えなのか、それを、御方策が立たないで政治をなさるということは、私は無理じやないかと、こう考えるのですがね。
併し或る時期が来たらデノミネーシヨンでも何でもやらなければならん。こういうことにお考えになつておるのか、或いは五ケ年先の計画がお立てになれなければなれないでよろしいのですが、一体物価に対してはどういうお見通しをお持ちになつておられますか。この問題は今後の失業者対策に非常に大きな問題を持つておるのであります。で長官として物価の見通しはどういうふうにお考えになつておられますか、伺いたいと思う。
これに対しましていろいろ議論がありまして、例えば百円を一円にするというふうな、何といいますかデノミネーシヨンをしたらどうかという議論がありまするけれども、先般大蔵大臣も衆議院で御言明になりましたように、デノミネーシヨンという考えは現在のところ全然持つておりませんので、むしろ資産の再評価というような感じと同じように、現在の貨幣価値をそのまま事実として、貨幣の方をそれに合せて行く。
であるから、この際経済が落ちついたならばデノミネーシヨンをやるべきではないかという意見がある。これがデヴアリュエーシヨンになりますと、たいへんな問題になりますが、デノミネーシヨンならば適当な時期に断行できるのではないかという意見がありますが、大蔵大臣はどういうお考えでおられますか。もし発表してもいいようなことでありましたら、ひとつお答えを願います。
○池田国務大臣 デノミネーシヨンの問題は私は考えておりません。いろいろなゲインがあることはわかりますけれども、これを実際やります場合には技術的に非常に困難な問題が起きます。私はただいまのところ全然考えておりません。
○小金委員 デノミネーシヨンとデヴァリエーションがしばしば間違つて扱われたことがありまして、デノミネーシヨンは大蔵省でやるかもしらぬというようなことが伝えられておりましたが、今の大蔵大臣の言明によりまして、技術的にも非常に困難だし、いろいろ混乱を来すから、デノミネーシヨンはやらないということがはつきりわかつたわけであります。
○國務大臣(池田勇人君) デノミネーシヨンのことは只今全然考えておりません。私としては千円札を刷つた方がいいと考えておるのであります。
第三の一般的なデノミネーシヨンの問題につきましては、日本のインフレーシヨンがまだ破局的な段階に至つておらない。つまり天文学的な数字というところにまで物償その他が至つておりませんからり、零をたくさん切り取るというようなああいう措置は、今のところまだ必要がないのではなかろうかというふうに考えます。
更に通貨の切下でありますが、これはいわゆるデノミネーシヨンといつたような感じを持つておるようでありまして、これ全く無意味でありまして、ただ百圓を五十圓にいたしましても、これは何ら經濟界に對して好い影響を與えないことは御説明の要もないと思います。