1954-04-27 第19回国会 参議院 外務委員会 第26号
○高良とみ君 関連して……、それはやはり両方ともデイフエンシヴ・ストレングスと書いてあるのですが、この前、岡崎外務大臣からも、このデイフエンシヴ・ストレングスという言葉はあるけれども、ストレングスという場合はやつぱり軍隊であるということが、ここでお話が大分出たのですが、両方ともストレングスという言葉がある。その下にありますストレングスのほうは明らかに軍隊の力というふうに読んで構いませんですね。
○高良とみ君 関連して……、それはやはり両方ともデイフエンシヴ・ストレングスと書いてあるのですが、この前、岡崎外務大臣からも、このデイフエンシヴ・ストレングスという言葉はあるけれども、ストレングスという場合はやつぱり軍隊であるということが、ここでお話が大分出たのですが、両方ともストレングスという言葉がある。その下にありますストレングスのほうは明らかに軍隊の力というふうに読んで構いませんですね。
(拍手)この第八条におきまして、防衛力という言葉は、米側の文章にはデイフエンシヴ・ストレングス、またはデイフエンシヴ・アームド・ストレングスと使つてありまして、これは国際法上の通念によれば軍隊でなくて何でございましようか。(拍手)わが憲法の命ずる平和、中立の精神は、一体いずこにございましようか。 さらに恐るべき問題は、このまぎれもなき軍隊が海外派兵の危険を蔵して来たことでございます。
防衛力とあるのは「デイフエンシヴ・ストレングス」という抽象的な字を使つております。
同じ言葉が使つてあるところに問題があるので、「デイフエンシヴ・ストレングス」といえば、今までの国際法上の通念でいえば軍隊でございます。「アームド・ストレング」スならさらにはつきりいたしますが、そういう意味でございます。これは国際法上の通念は軍隊でございます。
○河野(密)委員 それでは具体的にお尋ねしますが、かりにこの協定にうたつてある防衛力――デイフエンシヴ・ストレングスは、憲法第九条にいうウオー・ポテンシヤルと同じものであるということで、かりに違憲の訴訟を起したとすれば、そうしてもし違憲の訴訟が日本の裁判所において通つたという場合を仮定すれば、その場合においてはこの第八条に書いてあるようなそういうものは無効になる、こういうふうに解釈できるのでしようか
最後に、この協定全体でけさほど岡崎さんがお見えにならないときに私は尋ねたのでありますが、この協定に現われておりますいわゆるデイフエンシヴ・ストレングス――防衛力、デイフエンス・キヤパニテイズ――防衛能力というものと、それから憲法の九条にいうウオー・ポテンシヤルというものは結局において同じものである、同じものを指さすものである。言葉の魔術でいろいろ言いくるめられても、これは同じ趣旨のものである。
デイフエンス・キヤパシテイズ、デイフエンシヴ・ストレングス、あるいはウオー・ポテンシヤル、こういう言葉についてもいろいろ御意見はありましようけれども、私どもの見るところでは、デイフエンス・キヤパシテイズと申しますと、これはウオー・ポテンシヤルよりももつと広い意味と思つております。
「デイフエンシヴ・ストレングス」「防衛力」と書いてある。その次には、「自国の防衛能力の増強に必要となることがあるすべての合理的な措置」云々と書いてございます。「デイフエンス・キヤパシテイズ」というのであります。