1966-02-26 第51回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第3号
こういうところの造林を積極的にやって、ダム効率をあげていく、あるいは日本の経済効果を発揮するというところに使命がなければならぬはずでありますけれども、公団ということで、依頼がなければやらない。それでは目的に反するのじゃないですか。確かに、三者の契約によりまして、依頼があるところをやることも必要でありましょう。これは何としても利益を生もうとする考え方ですから、契約がなければやらない。
こういうところの造林を積極的にやって、ダム効率をあげていく、あるいは日本の経済効果を発揮するというところに使命がなければならぬはずでありますけれども、公団ということで、依頼がなければやらない。それでは目的に反するのじゃないですか。確かに、三者の契約によりまして、依頼があるところをやることも必要でありましょう。これは何としても利益を生もうとする考え方ですから、契約がなければやらない。
これは土砂の流出がございまして、せっかくダムをつくったのに、間もなくダム効率が下がるような結果が出てくる。土砂をダムの中に入れるのは、効率が下がるのです。みないい水、必要なものは流してしまう、不必要なものを沈でんさしておくというようなことでありますならば、ダムの効果というものはないでしょう。上流の山相や林相、こういうものに対して無関心なのではないか。
電力料金のときでも、結局ダム効率から計算をいたしてくるわけですが、その効率が高いか低いかなどということについても検討が足りないのです。ただ結果的に、幾ら幾らの経費で幾ら幾らの数量よりないから幾ら幾らだと、こう言う。それが御承知の通り、大正年間から今日までいろいろな発電ダムを作っておりますが、中には三つくらいは能率がなくなりまして、停止しているところもございます。
ダム・サイトのダム効率が悪いという分の経費は、当然計画の中に織り込まれていなければならないものを、失敗したために消費者に転嫁するというようなことは、合理的なことではないかと私は思うのです。
ダム効率については、最近やや関心が深くなっては参りましたものの、まだ依然として旧態のままであります。窮鼠猫をかむようにいたしまして、ダム効率を上げるために、下の土砂吐きをあけまして、ダム効率を上げる。その結果下流に水害を起こしているというようなこともございます。そこで、一体ダム・サイトを作って、水をとめて、それからその水を有価値にするわけです。
○川俣分科員 本来ならば、あなたたちが、降雨量ばかりではなく、山腹の保水能力を調査しておりませんと、完全なダム効率を上げるわけにはいかないのではないかと思うわけです。このことはお認めになるでしょうね。従来やらなかったけれども、これでいいというふうにお考えになっておりますかどうか。
しかしながら、ダム効率が下がることによっての損害というものは、この損害を需用者に負担さすために会社がこういう計画をするのではないかという疑いを持つのです。これは企画庁長官、よくお聞きになって下さい。山を経営しても経営が赤字だ。これは保安林で、経済的な利用価値が少ない。水の利用としては非常に高度の利用価値を持ちますけれども、山自体には利用価値が少ないものですから、それについては会社が赤字だ。
そこで電力料金の値上げの要素になっているのは、いろいろ、人件費の値上がりももちろんあるでしょうが、その一番大きな要素になっているのは、九州は特にダム効率が悪いために、発電を火力に変えなければならない、それから常時の水量が得られないというところに大きなコスト高の原因があるようです。
電源の貯水ダムにかかりまする建設費は、計画通りあるいは計画にそごを来たしましてダム効率が低下した場合の負担は消費者に負担させるのか、あるいは政府が負担をするのか、これについてどのような見解を持っておるか。
発電用のためにのみ作られたダムが土砂堆積をいたしまして、ダム効率が下った結果コスト高になった場合に、これを消費者に負担させるのか、あるいはダム効率の下った分を政府が負担するのか、その他の対策を考えておられるのか、この三つのうちどれをとられるつもりか。
もしも政府が施策を誤まってダム効率が下った場合において、これを直ちに長官の言う通り、そういう欠点があるのであるから政府が負担をするというのか、あるいはもうけておるから電力会社の負担は負担だけれども、そうしたものの防備に当るべきだというのが、ここの分れ道になると思うのです。この点は農林省とか通産省の問題じゃなくて、総合計画を立てる企画庁の明快な答弁を得たい。これだけです。
計画設計がずさんであるというような場合の一番大きい損失はダム効率の低下でございます。すでに佐久間ダムも計画設計を上回った土砂堆積が発生しておるようでございます。
東北ではすでに山が荒れておりますために、三六%よりダム効率のないところもあるわけです。これは投資量に対してやはり償却していく、資本と見ていくでしょう、そう見ると見ないではコストがだいぶ違って参ります。それよりも有効でない部分は会社の負担だ、有効の分だけが需用者が負担するということになりますと、コストがだいぶ違ってくるわけです。一つ一つ違うから、一つ一つ計算してけっこうです。
土砂というものは毎年毎年堆積されつつあるのに、大降雨のあった翌年にはダム効率がうんと上ってきて、みな土砂を吐き出しております。こういうことをやっているじゃありませんか。それを監督しなければならぬのがあなたのところでしょう。これは何とか法律を作って監督する御意思はありませんか。下流の耕地や人家はこれは非常に迷惑です。
これがもしもさらに堆積が増しまして、従来通りのようなダム効率を上げるということになりますと、また土砂ばけをあけたりいたしまして、さらにこれは洪水を増大いたし、被害を甚大ならしめるようなことになると思うのです。こういうことも大いに公共の利益に反する行為なのです。
それでダム効率を上げておる。今はあまり下ってない。こういうのですから、あの二十六年のときよりまた流したと思います。これが大きな洪水の原因になっております。そこで常に電源開発会社が土砂堆積量を秘密にしておるのはなぜか。年々違ってくるのです。年年違うなんてばかな話はないのです。
ところが建設されて間もなく、農業用水でも同じことですし、電源につきましても同様ですが、わずか五年か六年で出力の非常に降下するような、ダム効率の上らないような土砂の堆積が出て参りまして、ダムの効率からいうと半分にも達しないというようなところが出てくる。そうすると、建設費に対する出力の割合が非常に低下して参る。これが一つ。
この土砂の堆積によるダム効率の低下によるところの損害というものは非常に大きい。計画されたその出力の損害というものが莫大になっておる。これをお調べにならないで、戦前より戦後のコストが高いのだというようなことを言っておったのでは、これは日本の産業の基盤であるところの電力料金に対して、無関心であるというそしりを受けるのではないかと思いますが、大臣はいかがですか。
従って上流地帯の状態等を十分調査して、発電能力、発電出力を常時どのくらいにできるか、あるいはこのダム効率はどの程度のものかというような検討も何もせずにやっておる。この上流地帯というものは荒れておりまして、年々莫大な治山治水経費をかけなければ、完全な出力を現わすことができるような、ダム効率を現わすことができるような状態にはないわけです。
○川俣委員 企画長官にお尋ねしたいのですが、関西電力が今まで運営しておりまするダム効率が非常に低下いたしました。特に濁川流域を中心としたダムが、もうほとんどダム効果が上っておりません。特に御岳山の山麓が非常に荒れております。これは国有林でありますけれども荒れておりまして、昔から荒れておるので濁川という名前がついておる。土砂の流出量が非常に多いのです。
○川俣委員 この暑熱の中を二日も車にゆられながら貴重な時間をさいて調査されました委員長初め各位に対しまして深い敬意を表するものであります、私の指摘しておきました上流地帯の河川、渓谷の荒された状態、上砂の流出状態などをお調べにならなかったのは、時間がなかったためであるかどうか、特に終戦後急激に発電所を作つておりますが、発電所ダムのダム効率が非常に低下いたしまして、特に濁川にあります発電所ダムのごときは
日本の電源開発のうちで既設のダム効率が最も上っていない。ダム効率の半分以下に低下しているダムが三十九ある。八〇%以下が十七あります。せっかく作って多額の金をかけたダムが、その効率を現わさないで放任せられておるばかり。むしろ土砂を埋めてそれを流出させるということで下流に水害を起しているようなダムが十七ある。三十九が五〇%以下に、堆積がたまりまして、効率を下げている。
七十年、百年の貯水ダムが世界的水準だと言われておりますが、日本は十数年の貯水ダムのダム効率が低下しております。あれだけ金をかけたものが十数年でダム効率が低下するために、非常なコスト高になつておる点があまりにも明らかだ。これは貯水池に土砂の堆積が出て参りまして、貯水ダムが流水ダムになつてしまつておる。流水発電になつてしまつておる。