1979-05-24 第87回国会 参議院 運輸委員会 第7号
○太田淳夫君 では最後に大臣にこの問題で御見解を賜りたいと思いますが、先ほど申し上げましたように、日本の海運業界にとりましては海運不況はこれは過渡的なものだという説もありますが、国内的なコスト要因、そして発展途上国の問題あるいはソ連海運の攻撃的な運賃切り下げの問題、この三つの要因は海運業界にとって構造的なこれは性格を持っているものじゃないかと思うんです。
○太田淳夫君 では最後に大臣にこの問題で御見解を賜りたいと思いますが、先ほど申し上げましたように、日本の海運業界にとりましては海運不況はこれは過渡的なものだという説もありますが、国内的なコスト要因、そして発展途上国の問題あるいはソ連海運の攻撃的な運賃切り下げの問題、この三つの要因は海運業界にとって構造的なこれは性格を持っているものじゃないかと思うんです。
○太田淳夫君 その対抗法によって今後効果が期待されると思うんですけれども、その理由の第三は、やはりソ連海運の攻撃的な定期船運賃の切り下げによる三国間航路への進出という国際競争環境において容易に克服できない不利な立場というのがあると思うんです。この点についてはどうでしょうか。
いずれにいたしましても、諸外国では、海運へ直接または造船を通じて間接の建造助成と税制面における保護措置がとられている例が多く見られ、たとえばソ連船、すなわち資本費面、船員費面等において、自国海軍と揮然一体となって自由主義圏海運秩序の混乱要因となっているソ連海運は別格といたしましても、イギリス、アメリカ、西独、フランス、ノルウェー等の諸国は、建造助成や融資に対する政府保証の措置をとり、自国商船隊の保護育成
いずれにいたしましても、諸外国では海運へ直接または造船を通じて間接の建造助成と税制面における保護措置がとられている例が多く見られ、たとえばソ連船、すなわち資本費面、船員費面等において自国海軍と渾然一体となって運営されておりまして、自由主義圏海運秩序の混乱要因となっているソ連海運は、別格といたしましても、イギリス、アメリカ、西独、フランス、ノルウェー等の諸国は、建造助成や融資に対する政府保証等の措置をとり
○政府委員(後藤茂也君) このいわゆる東西問題でございまして、ソ連海運のいわば世界先進海運国に対する排戦というのは、いろいろと言われておりますようにソ連とは無関係のトレード、つまり日本で申せば日本とアメリカ、日本とオーストラリアといったような航路の貿易についてソ連の船がその航路に定期航路を配船をいたしまして、そこで当然にその航路には日本やアメリカ、オーストラリア、その他の船会社が運賃同盟を結成しているわけでございますけれども
という考え方に照らしまして、運賃同盟の外で、運賃同盟が決めておる運賃よりも安い運賃を用いる商売のやり方というものを法律的に規制するということの理屈の上での整理というものに相当にまだ問題が残ったということと、さらにそのような形の立法というものにつきましては、貿易界を含めた国内全般の同意、了解を得るのになかなか困難な問題があったということで、残念ながらその問題をいわば後に積み残したということで、今回はソ連海運
○後藤(茂)政府委員 東欧圏海運に対する対策といたしましては、日本国が単独で具体的にどうこうするというふうな分野では、ソ連の海運当局と時に応じて話をして、そしてソ連海運の今後の海運営業面における活動を自粛するように求めておるということに現在のところは限られております。
それで、基本的な背景いかんということについては、これは恐らく人によってきわめて論議の分かれるところであろうかと存じますけれども、つい最近、先月ニューヨークでさる雑誌社が海運についての討論会を開きまして、世界の関係者を集めてそれぞれに演説をさせました企画でございますけれども、その討論会に出席をいたしましたソ連海運あるいはソ連の世界政策といったようなことの専門家たちが、口をそろえてソ連の今後の世界政策と
その一つは、昨年米国のFMCのバッキー長官がレニングラードに参りまして、ソ連の海洋船舶省のアベリンという人といわゆるレニングラード協定というものを結びまして、ソ連の海運の世界における活動について、アメリカ出入のトレードにおけるソ連海運の活動について、不当に安い運賃を出さないといったような趣旨の約束をしたというふうに伝えられております。
○後藤(茂)政府委員 アメリカにはいま御説明申し上げましたようにソ連海運に対する国内法立法化の動きがございました。ただ、それはいま御説明申し上げたようなかっこうでございまして、やはりソ連、東欧圏海運に対するいわば古い海運国の対策としては、午前中にも御説明申し上げましたけれども、二つの対応策が進んでおります。 一つは、ソ連の海運を既成の運賃同盟の秩序の中に組み込もうという努力でございます。