1952-06-04 第13回国会 衆議院 外務委員会 第29号
○戸叶委員 次にもう一点承りたいことは、岡崎外務大臣は先ごろ、中共といつても、日本人の抑留者の問題とか、あるいは中ソ條約が日本を仮想敵国としている点だとか、漁船漁夫の抑留問題等を解決してくれれば、善隣友好の建前から、イデオロギーにとらわれることなく、国交調整をはかるということを言われました。
○戸叶委員 次にもう一点承りたいことは、岡崎外務大臣は先ごろ、中共といつても、日本人の抑留者の問題とか、あるいは中ソ條約が日本を仮想敵国としている点だとか、漁船漁夫の抑留問題等を解決してくれれば、善隣友好の建前から、イデオロギーにとらわれることなく、国交調整をはかるということを言われました。
それのみではなくして、日台條約……(「中ソ條約はどうだ」と呼ぶ者あり)中ソ條約というのがありますが、これは国連憲章によつて、旧敵国に対して国連加盟国がいかなる措置をとつても許されるということは、あなた自身、国連憲章で明らかに知つておるところじやないですか。
末段によれば、外国軍艦は、日本の沿岸、領海を、通過するに当つて一々事前に米国の同意を要するのかとの質問があり、政府側より、最近の中ソ條約、北大西洋條約中にも同樣規定があること、外国軍艦の無害航行は差支えないこと、港湾に碇泊の場合は事前に許可の申請があるが、その場合は米国と相談する。
(拍手、「よく聞いておけ」「日ソ條約を結べというのか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)安保條約は、そのうちにかかる危険を包蔵しているのであります。(「共産党に協力するな」と呼ぶ者あり)ここに我々にとつて重大な不安が存するのであります。 第二に我々が指摘いたしたいのは、(「共産党だ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)第一條の後段についてであります。
中ソ條約においても、日本及び日本を助ける国の侵略政策に対して闘うものであることを明言しておる。これは空想上の危險に対して言つたのではない。実際に我が国の産業が軍需産業へ切り換えられ、軍事基地が設定されておるなどの事実に対応して言つておるものであります。軍事基地に関する大山君の質問に答え、吉田君は、将来のことは将来起つた場合においてお答えすると述べられた。
日ソ條約の問題について、これは全く極東裁判の記録でさえ吉田君に分つていない。(「泣くな泣くな」と呼ぶ者あり)これを曲げている。こんなことで返答になつておりますか。(「何言つてるんだ」「寝言言うな」と呼ぶ者あり)一一のことを確かめる場合は、何よりも極東裁判の判決文にはつきりしている。それをそつちのけにしている吉田君の答弁であります。
そして一方におきましては、これを裏書きするごとく、中国、ソ同盟におきましては、日本からの侵略云々をうたいまして、中ソ條約までもできておるという現実の問題になつて来ておるのですが、ここで戰争が起るかどうかどころではなくて、戰争の基地になりつつあるのはどこの国だ、戰争の前進基地になりつつあるのはどこの国だ。これが実際日本にとつて、生るか死ぬかの重大な問題になつて来ておる。
ソ同盟と中国の両国は、中ソ條約が示すように、明らかに吉田内閣を帝国主誰者として弾劾しております。このほか、世界を包む巨大な平和擁護運動と民族解放運動に参加しておる数億の人民がおります。この勢力はアメリカにもあります。これほど大きな世界の平和勢力、特に偉大なる平和の基地ソ同盟にたてつこうとする吉田内閣に、蟷螂のおのを振るような状態であります。
○井之口委員 中ソ條約によりますと日本との講和を一日も早く締結したいというようなことを、向うでも希望されております。しかるに、もしこれが単独講和というようなことになりますと、たといこれで一時枯渇防止のために減船したにいたしましたところで、やはり船を武装するとか、あるいは拿捕されるとかいう、さまざまの不祥事が起つて来ると思うのであります。
中ソ條約において日本を敵性国家なりと述べておるということについてのお話でありますが、今日講和條約のできない限りは連合国との間の関係は敵国関係であるのでありまして、敵性国家という意味は存じませんが、併しながら現在講和條約の成立するまでは連合国と日本との間は敵国関係にあるということを御承知を商いたいと思います。故に敵性国家と書いたからといつて抗議を申入れる筋合ではないのであります。
また最近は中ソ條約の中に対日講和ということを大いにうたつている。また今年の初めでしたかワシントンでソ連の代表が、アメリカが中共を承認したならば、対日講和は促進されるということを漏らしたという報道などもありました。これはつまり従来の方針をかえて、急に態度がかわつたということはないものと私は考えておるのであります。
○並木委員 調査局長に最後にお伺いしますが、そうすると中ソ條約その他のいろいろの観点に立つてごらんになるときに、アメリカの中共承認という点は、中ソ條約ができる前と今日との問、それからまた英国における選挙の以前と選挙が終つての今日との間に、いくらか変化を来しておると思われますか。
○島津政府委員 中ソ條約によりましても、中ソ両国は他の連合国と一緒に対日講和をやるという趣旨が書いてあるのであります。中ソ條約の條文上からも、ただいまのお説のような單独の講和は実際上あり得ないのではないかと考えております。
それから中ソ條約成立に対して、わが国の外交政策のあり方に関しての緊急質問、民主党。中ソ條約に関する緊急質問、共産党の志賀義雄君、この三つの質問を許していただきまして、爾余の緊急質問は、この際全部拒否することに御決定を願いたいと思います。
ではいろいろお聞きしたいことがありますが、時間が来ましたからやめますけれども、今お聞きしたことをいろいろ総合してみましても、あなたはこれほどはつきりした、しかも国民の一番重大な関心の問題について、意見の相違であるとか、いろいろなこと言つておられますが、しかし実際に日本の軍事基地化が進み、軍需産業の復興がどんどん進んでおる、こういう状態の中で、しかも中ソ條約ができて、日本の早期講和を主張しておる、こういう
○聽濤委員 私の聞いたのは逆なことでありますが、ああいうふうに指摘されておる通りのことが日本で行われておるのではないか、つまり一口で申しますと、日本の軍事基地化がどんどん進んでおることはだれでも知つておるし、最近におきましては軍需産業の復活が顯著なものがあるのでありますが、こういう事実があるとすると、中ソ條約が言つておる通りの事態が、日本で起りつつあると言わざるを得ないと思いますが、どうでしよう。
○聽濤委員 私は中ソ條約について端的にお伺いいたしたいのでありますが、このたびの中ソ條約は一口に言うと、日本からの侵略に備えてこれを防止するという見地で結ばれたことははつりきりしておる。その中に日本帝国主義の再起を指摘し、また日本と結びつく外国の侵略云々ということを規定しておるのでありますが、これについて日本として何か思い当ることがあるでしようか。
○吉田国務大臣 これはただいま申す通り、中ソ條約の締結に至つたいきさつ等は、一切承知いたしておりませんけれども、お尋ねの問題に対しては、私たちとしては意見を発表しにくいが、しかし早期締結ということを連合国の一部国である中ソが約束したということは、日本にとつてはなはだ喜ばしい朗報と考えます。
ただいま林君からも質問がございましたが、中ソ條約第一條は明らかに日本を侵略国として扱つておるようであります。、 〔「ソビエトの宣伝だ」と呼ぶ者あり〕
○武藤(運)委員 中ソ條約第二條は、日本と特定国との同盟條約の締結を前提としておりますけれども、政府はかかる同盟條約を締結する意思があるかどうか、お伺いしたいと思います。
こういうことが私は中ソ條約というものを早めたのではないかとも思うのです。そこで外務大臣がおりませんけれども、こういう印象を與えておらないか。外務当局は世界の情勢から判断してこういうこともあり得るという憂いを持つておられるかどうか、明らかにしてほしいと思います。
また戰時中にできました中國とソヴイエトとの條約においては、お互いに日本との單独講和を禁じておるのでありますが、中國の新聞の傳うるところでは、現在の日本政府というものは、当時の日本政府とはまた異なつたものであるから、單独講和を禁じておる中ソ條約の適用ということは、この場合はあてはまらないということを論じておる者もおるわけであります。