1995-12-06 第134回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
しかし米ソ対立時代には、敵が核兵器で襲撃してきたと錯覚してこれに対応しようとしたことが米ソ両方とも何回かあったという報道があります。だから、計画的にやろうと思わなくたって、そういうことで起こり得る心配はあります。そうなると恐らく実態は、沖縄米軍基地あるいは日本の米軍基地が中米核戦争の最先端にさらされる、こういう危険性が絶対ないということは言えないわけであります。
しかし米ソ対立時代には、敵が核兵器で襲撃してきたと錯覚してこれに対応しようとしたことが米ソ両方とも何回かあったという報道があります。だから、計画的にやろうと思わなくたって、そういうことで起こり得る心配はあります。そうなると恐らく実態は、沖縄米軍基地あるいは日本の米軍基地が中米核戦争の最先端にさらされる、こういう危険性が絶対ないということは言えないわけであります。
米ソの対立を持ち込んで、そして米ソ両方に拒否権を持たせるような機構がうまく働くはずがなかったわけです。だから、そういう過ちを繰り返さないために、冷戦後の新しい秩序というのは、日本のように野心のない、本当に野心があってほしくないんですけれども、そういう日本などがイニシアチブをとって、そしてまじめな勉強をしていけばいいんじゃないか。
○宮下国務大臣 現在の国際情勢を反映いたしまして、戦略核、戦術核についての大幅削減が米ソ両方から提案されております。このことはもう申し上げるまでもございません。こうした核兵器が究極的に絶滅することを本当に私どもも期待をいたしたいと存じます。しかしながら、現実にはこれはまだ提言がなされた段階でございましてそれが実現したわけでもございません。
これを振り返ってみますと、今までは米ソ両方とも自国の安全を保つにはよりすぐれた兵器を備えることだ、開発することだ、こういうことで両方で懸命に軍拡の姿勢で続けてきたわけですね。そして、もう行くところまで行ってしまった。
こういったものは、それぞれの国民生活、政治というものは、簡単に申し上げると一国の平和と国民生活の安定向上を図ることにあるというところにあるとするなれば、米ソ両方ともに国内生活の安定向上を考える中でお互いに話し合いをすることができるなれば、軍備の問題については必要なものにお互いに軍備管理をしていこうという流れは今後も続いていくということを私は期待もし、またそのような路線が変わらないことを願ってもおります
実は、昨日もソ連の外交専門誌の編集長が来られまして、いろいろと意見の交換もいたしておりますが、来年ゴルバチョフ大統領が来られるまでにできるだけの問題が二国間で解決されるように日ソ両方で努力をされなければならない、このような意見の交換が行われたことをこの機会に申し上げておきたいと思います。
○海部内閣総理大臣 申し上げましたように、変わっていることも認めますし、変わっていってくれることも認めますし、必要以上に多くのものが地球上に武器として存在することを米ソ両方が話し合ってやめていこうという方向が出てきておることも、これは率直に認めます。
そういう中からINF合意が生まれたり、そしてまたSTARTも、少なくとも半分ぐらいに減らそうじゃないか、地上軍もそれぞれ減らそうじゃないかということが米ソ両方から言われている。そして、軍事費もそれぞれに削減しようということがそれぞれの大統領あるいはゴルバチョフ書記長、こういうようなところから提案をされている。
そして、これらのいろんな懸案問題を解決するに並行いたしまして、人道的な問題あるいはまた環境問題、いろんな各般の問題で日ソ間で話し合いをするということが現実に進んでおりまして、さらに平和条約作業グループが日ソ両方で話し合いをいたしておりますし、この十二月も行われます。
しかも、このブッシュ氏の話録は一九八〇年、九年ほど前のものですが、その後一九八二年ごろからは米ソ両方の科学者が核の冬の危険を訴えているわけであります。現在、存在する五万発の核兵器の一%ほどが使われたとしましても、都市や森林や原野が火の海になりますと、大量のすすだとかちりが空を覆います。地球上が氷に閉ざされて、生きとし生けるものがすべて死滅するというのが核の冬であります。
そういう意味において、今の時点は非常に重要な時期でありますから、米ソ両方が人類的良心に立ち返って、そして官僚を抑えて、政治家の決断をもって核兵器を減らす第一歩を確実に前進せしめてもらいたい、そう思うのです。
一方、アメリカ側もこの査察問題について非常に厳しい条件を出していたのが、最近かなり査察の条件を簡素化するというような形の米ソ両方における一種の譲歩というものがあって、協定成立の大きなネックがこれで一つ乗り越えられるということになるのじゃないかと期待をしております。
日ソ両方が余りにも頑固過ぎるのじゃないのか、もっと柔軟性を持ってやってみたらという提言なども国際的にはなされている分野もあるわけですね。
そしてこれは米ソ両方の利益になるわけです。アメリカの方としては、レーガン大統領は世間ではよく軍拡の大統領と言われますけれども、やはり八年務めて米ソ関係の打開への道を開くということは、アメリカの大統領にとって最も歴史に残る道であるし、どうしてもこの際INFだけでも調印したいという気持ちがございましょう、それでリーダーシップを確立したいという気持ちがございましょう。
INF交渉は陸上配備の核でもって行うということで米ソ両方が合意していると私は理解しておりますから、海洋配備のトマホークは対象にならないと思います。 関連という御指摘でしたけれども、ソ連がなぜアジアに百発SS20を残したいかという理由は、これまでいろんな理由を挙げてまいりました。
ただしかし、平和を維持していくというこの安全保障の面から見ますと、過去四十年間なぜ平和が維持され、また大戦が勃発しなかったかということを子細に点検してみますと、それはいわゆる均衡と抑止という考え方に米ソ両方も立ち、世界の主要国が立ちまして、そして各自が持っておる軍事力というものをほぼ各兵器ごとに大体均衡させて、そしてその均衡を破るということをお互いがしなかった。
こういったような中で、やはり我々としては米ソ両方の宣伝というものに乗せられないで、日本独自の考えのもとに今後の外交を進めていかなければならないと思うんです。西側の分断といえば、貿易摩擦でいろんな法案をアメリカ議会がつくることもあるいは分断に通じるかもしれません。
これはもう私、日ソ両方にとって大してそんなに、軍事的にも経済的にも大きな価値があるとは思わないんですけれども、ところがこれは小指の先に刺さったとげみたいなもので、あるときになってひょっと出てくる。そうすると、もう途端に腰が引けちゃうというふうなことでうまくいかない。今後ともそういう状況を続けていくというのは決していいことじゃないんで、そこでこれを何とか解決できないだろうか。
無理であるからそれで米ソ両方が学んで、そういう意味では技術革新、特に防御用の領域において軍備管理・軍縮の方向へ向かわざるを得ないというモメンタムをあるいはつくる。それを反面教師という言い方をしてはちょっと語弊があるかもしれませんけれども、そういう時期にもう来ているのじゃなかろうかというふうに思います。もしそうすればラーニングをして戻るという可能性もなしとは言えないと思います。
いろいろ外交官の追放やその他の問題が行われているではないかという問題があるわけでございますけれども、これはお互いに外交交渉でございますからいろいろな立場でいろいろな態度がとられると思いますけれども、基本的には、米ソ両方とも軍縮・軍備管理という問題について世界の人類にとって大きな責任を持っておる、また、世界の人々もこの両超大国の行動を注目しているという現況の中において、経済的にもいろいろ大きな負担が両国