1967-06-20 第55回国会 衆議院 地方行政委員会 第24号
いまお話しになりましたような諸国の例あるいはソビエト刑法の条文、そういうものを資料としてお出しいただきますようにお願いをしておきます。
いまお話しになりましたような諸国の例あるいはソビエト刑法の条文、そういうものを資料としてお出しいただきますようにお願いをしておきます。
すなわちソビエト刑法の第十六条は、「社会的に危険なる行為にして、本法に直接其の規定なきものに付ては、本法中性質上当該行為に類似せる犯罪に付規定せる条項に準拠して、其の責任の基礎及範囲を定む」こういつてきわめて濫用しやすい類推解釈の規定を認めておる。さらにナチスの刑法はやはり旧ドイツ刑法の二条を改正して次のように書いておるのであります。
またさらに英米諸国のみならず、ソビエト連邦におきましても、内乱の規定またはソビエトの政治方式を破壊する行為に関するソビエト刑法の規定を見ましても、それらに増して厳格なる規定を設けているのであります。およそ世界に国をなす国家におきまして、内乱あるいは暴力によつて国家を倒し、政府を破壊するというような活動に対しまして、この程度の規定を設けているのは、まだ軽い方であると私は考えるのであります。