1990-06-26 第118回国会 参議院 本会議 第19号
最近まで高速増殖炉の開発をがむしゃらに進めていたフランスでは、スーパーフェニックス—Iがナトリウム漏えい事故等で挫折し、西ヨーロッパ諸国の動向と相まって、国際協力によるスーパーフェニックス—IIの建設計画は破産してしまいました。危険性が余りにも大きい上に、建設費も再処理費を含めた発電コストも、軽水炉の何倍にもなることが判明したからであります。
最近まで高速増殖炉の開発をがむしゃらに進めていたフランスでは、スーパーフェニックス—Iがナトリウム漏えい事故等で挫折し、西ヨーロッパ諸国の動向と相まって、国際協力によるスーパーフェニックス—IIの建設計画は破産してしまいました。危険性が余りにも大きい上に、建設費も再処理費を含めた発電コストも、軽水炉の何倍にもなることが判明したからであります。
だからこそスーパーフェニックスIIの建設計画を中止せざるを得なくなったのではありませんか。これらのことについてどうお考えになりますか。建設中の日本の「もんじゅ」も、同様に推定発電コストは軽水炉の三倍以上にも見積もられているではありませんか。経済性のあり得ないこと、これは火を見るよりも明らかではありませんか。いかがですか。
最近まで高速増殖炉の開発が何かがむしゃらに進められていた感じがするわけでありますが、フランスではスーパーフェニックス―Iがナトリウム漏えい事故等がありまして挫折し、西ヨーロッパ諸国の動向と相まって、国際協力によるスーパーフェニックス―IIの建設計画も破綻してしまった状況にあるわけでありますが、その危険性が余りにも大きい上に、建設費も、再処理費を含めた発電コストも、軽水炉の何倍にもなることが判明したからであります
最近まで高速増殖炉の開発をがむしゃらに進めてきたフランスでは、スーパーフェニックスIがナトリウム漏えい事故などで挫折し、国際協力に係るスーパーフェニックスII建設計画は中止に追い込まれました。危険がこの上なく大きく、発電コストが軽水炉の何倍にもなることが判明したからだとされています。
そして新聞報道によりますと、昨年の十一月二十六日に各紙が報道しているのですが、フランスはとうとう次の計画であったスーパーフェニックスIIについて開発断念、こう報道されているわけですね。そういたしますと、何で今急いで再処理を行い、プルトニウムを抽出しなければならぬのか、そしてそのための法的整備までしなければならないのか、全く理解に苦しむわけでございますが、この点についてはいかがでしょうか。
○小澤(克)委員 アメリカにつきましては、モジュール炉というのはまだ概念設計の段階で、海のものとも山のものともですし、ソ連についてはお国柄もあって私どもも余り情報がありませんけれども、このヨーロッパの計画については、これはもう完全に、五年間凍結というようにも言われておりますけれども、要するにスーパーフェニックスIIについてはめどが立たないということで、フランス政府が白紙撤回という状況にあるわけです。