2020-12-01 第203回国会 参議院 文教科学委員会 第5号
本法案で対象競技を追加するなどの更なる拡大は、ますますスポーツ振興財源のくじへの依存を強めるものです。 国が責任を持って国費でスポーツ予算を確保、増額するのが本来の道筋であると申し上げ、討論を終わります。
本法案で対象競技を追加するなどの更なる拡大は、ますますスポーツ振興財源のくじへの依存を強めるものです。 国が責任を持って国費でスポーツ予算を確保、増額するのが本来の道筋であると申し上げ、討論を終わります。
本法案に対する賛成の第一の理由は、新たなスポーツ振興財源を創設するスポーツ振興投票制度の意義にあります。 スポーツの振興は、心身の健康づくりの推進、さらには世代を超えた健全な交流を促すものであり、高齢化や都市化、核家族化などの社会の変化に伴って、地域に根差したスポーツのニーズはますます高まっております。
言うまでもなく、スポーツ振興投票の導入の目的は、スポーツ振興財源を確保することであります。その目的に対して異論はありませんが、どのようなスポーツのどのような施設が必要であり、一体どのぐらいのお金がかかるのか、非常に漠然とした印象を持ちます。我が国のスポーツ振興や環境づくりに対するビジョンをもう少し具体的に国民に対して示す必要があるのではないでしょうか。
提案者は、スポーツ振興財源を得ることを理由にしていますが、スポーツ振興財源をギャンブルの収益に求めること自体、本末転倒であります。スポーツ振興は、文教予算、スポーツ予算の拡充によって進めるのが本筋であります。だからこそ、本案が昨年国会に提出されて以後、各界各層の国民の強い反対があるのであります。
本制度は、新たなスポーツ振興財源を創設することによって日本のスポーツ環境全般の整備充実を図り、二十一世紀の国民生活に不可欠なスポーツの振興に大きく寄与しようとするものであります。
つまり、ギャンブル収益の多寡、多い少ないにスポーツ振興財源が左右されるということになりますと、スポーツ行政そのものがいわばギャンブル行政になっていく危険性を持っているわけです。そうならないためにもスポーツ振興基本計画をまずつくらなければならないと思うんですけれども、提案者の立場はどうですか。
そういう議論も十分行われていない中で、これをかけの対象とするサッカー試合をやらせてスポーツ振興財源にしようというわけですから、全くスポーツ振興の名に反する、そのことを強調して、質問を終わります。
その話を聞きながら私は、やはりスポーツが国民の権利であるという思想が本当に根づいていないんだな、それに基づく行政が進められてこなかったんだなということを痛感しているんですが、やっぱり今回のスポーツ振興財源論議の中に、国民の権利としてのスポーツ、その振興、これをしっかり軸として据える必要があると思うんです。
それで、この問題提起に照らしてみても、文部省が手っ取り早くスポーツ振興財源としてのサッカーくじ導入に積極的役割を果たしているのは問題だというふうに思うんです。 実は昨年、文部省の官房長が私のところに、サッカーくじ法案を側面支援している、こう言って、スポーツ議連のパンフレットも入った資料一式を持ってお見えになったんです。
そこで、平成四年から我が国にもJリーグというプロサッカーが誕生したのを契機に、先に述べたドイツや、一千億を超えるスポーツ振興予算の大部分をサッカーくじの収益で賄っているイタリアのように、諸外国で成功しているサッカーを対象としたスポーツ振興財源の確保が最善ではないかと考えるとともに、その創設を強く希望するに至ったものでございます。
する請 願(第八九九号) ○小中高三十人学級の早期実現、障害児教育の充 実、私学助成の大幅増額に関する請願(第九一 八号) ○祝日法改正に関する請願(第九九八号) ○地域スポーツ環境の整備充実のためのスポーツ 振興くじ制度の創設に関する請願(第一〇一二 号外九七件) ○スポーツ充実への支援体制の確立を図るための スポーツ振興くじの実現に関する請願(第一〇 二四号外一〇八件) ○スポーツ振興財源
それから、二月十四日夕刊は、「鳩山邦夫文相は十四日の閣議後の記者会見で、「スポーツ振興サッカーくじ」(仮称)の導入構想に関連し、先に東京都地域婦人団体連盟が文部省に提出した反対要望書の中で「スポーツ振興財源は健全な方法で確保を」と求めたことについて、「競馬による収益金も福祉事業などに充てられている。そういうお金を、健全なお金でないとする考え方には賛成できない」と、反論した」。