1954-11-10 第19回国会 参議院 通商産業委員会 閉会後第13号
本年度の初めから本年度一ぱいにかけまして、従業いろいろと新聞等にも出ましたストリツプ・ミルその他の新鋭設備というものが稼働状態に入るわけでございます。
本年度の初めから本年度一ぱいにかけまして、従業いろいろと新聞等にも出ましたストリツプ・ミルその他の新鋭設備というものが稼働状態に入るわけでございます。
○委員長(小林政夫君) それから富士製鉄あたりではコールド・ストリツプ・ミルを使つて薄板を作るようです。これは今までになかつた設備を作つたことになる。そこへ従来の、例えばコークス、或いは鉄鋼原料等のほうで、或いは計器操業等による余剰人員が出て来たのを、配置転換して、部内で新らしい薄板製造部門の人が殖えるほうに廻す、こういうことで、別の既存の設備で合理化された人を、新規製造部門のほうに廻す。
まあ部分的な、こうやれば確かにコスト・ダウンにはなるであろう、併し実際にはそれがその通り使えないという状態は、やはりこの総合的な観点を以て、一つの竪坑開発でもやつて行かなきやならないし、今のコールド・ストリツプ・ミル等の問題も、どうせこれをやればこういう影響があるということはあらかじめわかるのだから、これを咀嚼した上の施策でなくちやならんと思うのですけれども、どうも部分的な、局部的な施策に今まではなり
御承知のようにストリツプ・ミルを初めといたしまして、主としてこの五百六十億の資金は分塊ミル、それからストリツプ・ミル、つまり薄板系統の平に延ばします——我々フラツトロールと申しまして、アメリカでもそう申しておりますが、厚板とか、平に延びた鋼、硅素鋼板、帯鋼というふうな平に延びた鋼に重もに重点が指向されまして、それに次いでパイプの生産に投資の重点が向けられておりました。
これはどうしても、例えばさつき御指摘ののストリツプ・ミルにつきましてはそれに相応する従来のプル・オーバーというようなシステムの機械というものは漸次なくされて行つて乗換らなければ新式の機械によるところの低コストの製品ということにはならないのであります。どうしても従来の低い能力だといわれる設備は、これはまあ当然にスクラツプ化される以外に途はないだろう、こう考えておるわけであります。
例えば何ですね、富士製鉄の例のストリツプ・ミルですね、あれも確かに合理化されてコストは引下る、ところが鉄鋼産業全体として見るとそのために非常な過剰設備というか、フルに能力が発揮できない。そうすると引下げをやろうと思つても過剰設備を抱えておるために結局却つて高いものにつく、こういう結果も生じて来ておるのです。
それから念のために申し上げておきますが、ホツトとコールドの設備というものはダブるわけではございませんで、ホツトにかけたものが、ホツトを通したままの製品としても出ますが、しかしストリツプ・ミルで一・六ミリ以下の薄板をつくりますためには、ホツトを通したものをさらにコールドにかけて、数字としては足す勘定にはならないわけであります。
例えばこの例はどうですか、わかりませんが、ストリツプ・ミルというような場合、その機械そのものは優秀な機械があり、それがフルに稼働すれば、他の会社は脱落してしまつて太刀打ちできなくなるのだが、それが市場値段を余り崩さない程度に運転しておるというような場合がありますと、陳腐化となるべき機械を使つておる中小企業者において、それを陳腐化とすべきかどうかについては疑問がある。
これは鉄鋼関係のストリツプ・ミル等についてもその事例があるのであります。 それからこれは非常に解決のむずかしい問題でありますが、合理化と雇用との問題をどういうふうに調整して行くか、合理化を推進いたしますと、勢い雇用もそれに応じてある程度縮小、またはそれに応じて調整して行かなければならないという問題を伴つて来るわけであります。この辺も、血かなか簡単には解決のむずかしい問題である。
今鉄あたりで考えております連続圧延のストリツプ・ミルが入つて、それを運転することになりますれば、少くとも品種間のそうした大きな差はこれで消えてなくなつて、同じようなべースで薄板も棒鋼もできるというふうに大体なると思います。
○石原説明員 先ほど鉄の例で申しましたように、ストリツプ・ミルはこの措置ができます前にすでに鉄の各社で同じような、さような計画をもちまして、輸入機械につきましては、すでに昨年あるいは本年に入りまして外注をいたしております。それから中に一部ストリツプではございませんが、たとえば電縫管のパイプをつくる非常に新しい機械がございます。これはすでに二、三社入つて稼働をいたしております。