1996-06-17 第136回国会 参議院 厚生委員会薬害エイズ問題に関する小委員会 第5号
第二に、エイズ研究班においては、いわゆる帝京大症例について、ステロイド剤投与による細胞性免疫の低下を否定できないこと等から疑似症例としたものと考えられること、米国CDCのスピラ博士の診断が報告された後もこの診断の見直しに至ることなく、引き続き検討することとされたと推測されること、及びこの症例は六十年四月にエイズ調査検討委員会に調査票が提出され、同年五月にエイズと認定されたこと。
第二に、エイズ研究班においては、いわゆる帝京大症例について、ステロイド剤投与による細胞性免疫の低下を否定できないこと等から疑似症例としたものと考えられること、米国CDCのスピラ博士の診断が報告された後もこの診断の見直しに至ることなく、引き続き検討することとされたと推測されること、及びこの症例は六十年四月にエイズ調査検討委員会に調査票が提出され、同年五月にエイズと認定されたこと。
厚生省等は、米国政府機関等の勧告等の米国の事情を知っていたこと、及びエイズの病因は不明であるが、ある種のウイルスによる感染症の可能性が強く、その伝播様式は血液を介して感染する可能性が強いことを認識していたこと、並びに原因ウイルス固定後の五十九年十一月末には厚生省は我が国の血友病患者の抗体検査陽性の状況を知っていたものと認められること、 第二に、エイズ研究班においては、いわゆる帝京大症例について、ステロイド剤投与
いわゆる帝京大症例については、エイズ研究班において、ステロイド剤投与による細胞性免疫の低下が否定できないことから、エイズの疑似症例としたものと考えられます。また、昭和五十九年九月に設置されたAIDS調査検討委員会においては、順天堂大学から提出された症例について、昭和六十年三月二十二日にエイズである疑いが極めて濃いと判定されました。
五番目は、いわゆる帝京大学症例について、研究班は、CDC診断基準に基づき検討し、ステロイド剤投与による免疫低下を否定できなかったことなどから疑似症例としたと考えられることであります。また、スピラ博士は、その症例についてエイズであると診断したことが確認をされております。 六番目は、五十八年十一月に加熱製剤の審査方針が説明されたというこの事実は確認されております。
○荒賀政府委員 帝京大症例につきましては、カリニ肺炎等の典型的なエイズ症状がなく、ステロイド剤の使用による免疫低下である可能性も否定できないこと及び免疫低下の程度が軽過ぎること等から疑わしい症例とされ、ステロイド剤投与により本病導入の可能性もあるので、エイズ研究班においてさらに継続して検討することとされたところであります。