1969-05-16 第61回国会 衆議院 商工委員会 第27号
○大平国務大臣 本月の十二日、十三日、アメリカのスタンス商務長官を迎えて、日米間で当面の貿易経済問題の討議が行なわれました。その中で、とりわけ繊維問題につきまして委員会並びに委員各位からたいへん御心配をいただいておりますので、この会談の概要につきまして御報告を申し上げます。
○大平国務大臣 本月の十二日、十三日、アメリカのスタンス商務長官を迎えて、日米間で当面の貿易経済問題の討議が行なわれました。その中で、とりわけ繊維問題につきまして委員会並びに委員各位からたいへん御心配をいただいておりますので、この会談の概要につきまして御報告を申し上げます。
この問題につきましては、欧州各国におきましても、日本と同様に強く反対をしておるのでございますが、米国側におきましては、繊維品の輸出自主規制提案を断念せずに、さきにはニクソン大統領が欧州を訪問する、それに引き続きまして、今度はいわゆる大型ミッションとしてスタンス商務長官をはじめアメリカの政府関係首脳、各省の要人が四月の十一日から四月の二十六日の間にヨーロッパを訪れまして、貿易拡大の目的をもって、貿易障害
一方、アメリカとしては、スタンス商務長官が全米の繊維製造協会の総会に臨んで、強い態度、決意をもって、アメリカは自主規制を成功させる、これが成功しないというような観測あるいは関係国が協力をしないというようなことがいろいろといわれておるけれども、それは間違いなんだ、業者は政府を信頼せよ、そうした演説を実はぶっておるのであります。
ところが、宮崎参考人も御承知でございましょうが、この二十二日でございましたか、全米の繊維製造協会の総会にスタンス商務長官が出席をして演説をしておるのですが、繊維製品の自主規制に対して関係国が反対をしておるということは、これは間違いなんだ、それから自主規制が成功しないというようなことも、これは間違い、アメリカ政府をひとつ信頼をしろ、強い決意を持ってやるのだということを言っておるのであります。
四月十一日にスタンス商務長官がヨーロッパに行かれるということでございますから、まず第一にヨーロッパの反応ぶりを十分キャッチする必要があるかと思っております。