2012-03-16 第180回国会 衆議院 経済産業委員会 第3号
○班目参考人 既に炉心のメルトダウンというのが起こっている状況でございますので、高温になった被覆管、ジルカロイでできてございますが、これと水とが反応して、化学反応で生じたものだというふうに承知してございます。
○班目参考人 既に炉心のメルトダウンというのが起こっている状況でございますので、高温になった被覆管、ジルカロイでできてございますが、これと水とが反応して、化学反応で生じたものだというふうに承知してございます。
これはUO2の溶融点ではございませんで、UO2とジルカロイとが混ざった合金になっておりますから融点が少し低くなっているわけですね。そして、その割れ目から放射能のガスが原子炉の中へ出ているわけでございます。それを上から水でしゃあっとひっ掛けておりまして、冷やしてやっているというのが現在の状態でございます。
しかし今はジルカロイ製にかえておって、中性子経済の問題もありましょうが、しかし、ステンレス製の被覆管に既に腐食が発生しているという問題があるわけですよね。
その後、ジルカロイの燃料棒を使うということ、これはこのジルカロイを使った方が中性子経済といいますか、中性子が燃料棒に吸収されにくいというようなこともありまして、経済性ということを重視してそういうものを使うようになったというふうに私どもは承知しております。
ジルカロイ製になっていますね。これはすべてジルカロイ製に取りかえるのか。そういうことは全くなしに進めていくというお考えなんですか。
それから激しい水流によって核燃料棒を折損したり、あるいはもちろんジルカロイ合金のバーンアウトの問題などもいろいろあったと思いますが、それから、加圧器の水位計が原因不明で振り切れたということで、ECCSがストップした後、温水と燃料棒を被覆しているジルコニウムによる激しい放射線損傷作用による大量の水素の発生とか、ボイドによるものか水素によって液面が引き下げられたかは別にして、原子炉容器内の水位を押し下げたというのは
また被覆管にしましても、「むつ」はステンレスでございますけれども陸上炉ではジルカロイを使っておる等々、いろいろの面で違いはございますが、これは一にかかって「むつ」の原子炉の旧式とかあるいは新式という議論ではないと私は思います。
○中村(守)政府委員 例えばステンレスからジルカロイにかえるとかいうようなことも考えられるわけでございますが、長期にわたるいろいろな各部の運転経験を積むということも一つの理由でございまして、「むつ」をできるだけ活用して、できるだけ多くのデータをとろうという趣旨でそういう計画がとられております。
○政府委員(中村守孝君) 計画では、今ステンレスのものを使っておりますが、それをジルカロイにかえるということを一応計画しております。
まあ最近ではジルカロイが使われておるようですけれども、こういう点についても、十年前のステンレス製ということで非常に問題が多い。また、船のゆがみとかそういう問題もあるやに聞いておりますし、また原子炉を長期間放置しておると、原子炉自体もそうですが、そのほかの構造材料というものについてゆがみがきたり劣化がきたりしておるのではないだろうか。
ステンレスのひび割れの件は、これもひび割れの問題でステンレスからジルカロイにかわったという経緯がございますから、負荷変動に対する利点というようなことでステンレスを使ったということを記されておりますけれども、その後のいろいろな研究を十分取り入れるということ。
当時ジルカロイはまだコマーシャルベースに乗っておりません。ステンレスチューブの方は既にコマーシャルベースに乗っておったわけでございますので、工業的生産という見地から見ますと、安全性を考えればステンレススチールの被覆管になるのは当然かと思います。
第二点は、その時代はまだジルカロイの製品がなかったのか、あるいは船用炉に積むという技術的な問題で、負荷変動に追随をする、そういうような出力の制御的な意味を含めたものであったのかどうかわかりませんが、ステンレスの燃料棒を用いているというような問題がございますね。そういうようなものが現代の時点におけるジルカロイ製のものに変化をしているというようなものを一体どういうふうに評価できるのであろうか。
火災や衝突の衝撃で壊れて燃料集合体が炎にさらされるということになると、燃料棒のジルカロイのさやは溶けるか、もしくは酸化してぼろぼろになるというのは考えられなければならない話でもあります。それから中身のウランペレットがむき出しになる、事故の衝撃で一気に燃料棒が破壊される、ペレットが裸になる場合もこれは想定をしておかなければならない話にもなってきますね。
一方、立地問題と並行いたしまして、その将来建設されるべき工場の概念設計及び遠隔保守技術、あるいは燃料を包んでおりますジルカロイという金属がございましてこれは硝酸に溶けませんのでそのままの形で残るわけでございますが、これも非常に放射能が高いものでございます。
さらに、燃料体の被覆体にしましても、いまやステンレスから新しいジルカロイ製のものに変わってきておるわけです。そういうようなことを加えようといったって加えることができないでしょう。欠陥だらけでしょう。そんなものをいつまでも持っておって試してみて何の意味があるのです。そんなことを考えますと、どこへ持っていったってどうにもならないものなのです。
燃料の被覆管の問題についても、これは当初その時点においてデータの豊富にあるステンレスの被覆管を使用いたしておるわけでございますが、現在の時点においても私どもとしては何ら問題はないと思っておりますし、このジルカロイの燃料につきましては経済性という面を特に重視をし、いわゆる商業用の炉として将来開発していく、目標としては私どももこのジルカロイ等の燃料についても今後あわせて研究を行ってまいりたい、こういうぐあいに
大変な高い放射能を浴びる場所ですから、むしろ手がつけられない、あるいはジルカロイの破片にしても、あるいは不溶性のものにしても、取って分析することはまだできませんというのがこれまでのわれわれに対する回答だったのですね。
ただいま御質問のジェットポンプに何が詰まっておったのかということでございますが、一つは被覆管の金属片、ジルコニウム、ジルカロイでございます。それからあと、核分裂性物質の中の不溶解性沈でん物でありますルテニウム、セシウム、これがハルモニターというもので見つかっております。
だから、溶けない切りくず、ジルカロイがひっかかる、これはわかるんです。それだけじゃないだろうと、あなたのおっしゃたとおりですよ。幾つかのものがある。だから核分裂生成物の不溶分もあるだろう、あるいは被覆管に付着した腐食性水あか、いわゆるクラッドですよ、これもあるだろう。
あるいはジルカロイそのものが酸化をしておるのかどうかということもわかるわけですよ。そのための三年間にわたる試運転だったんでしょう。しかも試運転期間中に何回も目詰まりを起こしているわけですから、当然化学的な分析をやるのは常識ですよ、そのための試運転なんですから。ところがそれやってない。これじゃ何の原因の解明にならないじゃないですか。手の打ちようがないわけですよ。
○吉田正雄君 動燃側の説明でも燃料棒を勇断した溶けないジルカロイ、被覆管のチップスですね、これが詰まったんではないかというふうなことも言われておるんですが、その説明の中に、前投に二ミリメートルのフィルターが入っているという説明と同時に、しかしながら、実際にはすき間だらけだということで、そういう勇断くずというものがどんどんこの中に入ってきて詰まったんだという説明もあるんですが、そういうことはどういうふうにお
たとえば「燃料被覆管をステンレス鋼よりジルカロイ」にしたかったと。それから、十字形制御棒をロッドクラスターの形にしたかったと。それから先ほども出ましたけれども、核熱特性を当時の陸上炉に近づけたいというふうなことを考えたけれども、まあそれはできなかったと。
それからステンレスの件については、ステンレスの性質についていろいろわからない点はあるんですが、実は先ほど私が申し上げましたように藤永一氏の書かれているのによりますと、実は意識的にステンレスにしたんじゃなくて、実はジルカロイにしたがったんだけれどもしなかったというふうになっていて、ステンレスを意識的に使われたのではどうもなかったように私は見受けるわけです。
また、「むつ」の設計をやりました当時は、確かにステンレス関係の被覆の方が当時の各社の技術的情報、またこれに関する学識経験等も豊富でございましたし、まだジルカロイは開発されておらなかった時点でもございます。
そういった点から見ますと、やはり燃料等も経済性の高い、現在陸上の発電炉等で使われておりますような、ジルカロイ被覆の燃料等を用いたようなものについての検討もあわせて行っていきたい、かように考えておるわけでございます。
ところが現在は、ジルカロイの四というのがすぐれたものとして多く用いられている。 アメリカの最初の原潜のノーチラス号、そのなにに非常に問題があるじゃないかということが言われていたころに、六四年の六月ですが、日本の外務省が原子力潜水艦の安全性についての中間報告というのをやったのが記事として出ているのですね。
ただ、ジルカロイ合金のステンレス鋼と決定的に違いますのは、中性子経済といいますか、その点が格段にすぐれているということでございますので、今後経済性というものを追求する場合には、オット・ハーンの例に見られますように、二次炉心がジルカロイにかわるという可能性はかなり大 きいんだというふうに思います。
前の意見開陳のときに、非常に古い型である、確かに古い型で、たとえば燃料棒の被覆管にしましても、ステンレスの被覆管でありまして、最近はほとんどなくなってしまいまして、みんなジルカロイになっているわけでありますが、こういうことを見ても、恐らく内部にも欠陥があるだろう、こういうふうに私たち思っておるわけであります。その点についてはいかがでございましょうか。
その間に燃料をサバンナの方はたしか一回取りかえておりますが、オットー・ハーンの方は一度ステンレスからジルカロイにかえ、またジルカロイについては一部分燃料取りかえというようなことで、もう十分なる検討、試験等を行った上で役目を一応終わったということでございまして、ドイツの場合には、ただ第三次燃料というものを考えておったようでございますけれども、やはりすでに技術的な面は終わって、後はバラ積み貨物船として運航
それから、またこの被覆材にステンレスを使っておるという点でございますけれども、燃料の被覆材には、原子力船では先発のアメリカでつくりましたサバンナ号、ドイツのオット・ハーン号等もステンレスでございますし、また原子力発電所等におきましても、初期の原子力発電所はステンレスを使っているものがございまして、これがだんだん出力が上昇してくる、また経済性の問題が出てくるという点から、ジルカロイという被覆材を使った
それから、ただいまステンレスとジルカロイのお話でございますが、これは確かに経済性という面を非常に主に考えてまいりますと、ジルカロイの方が有利であるということになっておりますが、出力の低い原子炉の場合に、ステンレスでどこまでいけるかというような点につきましては、まだはっきりした答えは出ておらないのではなかろうかと思っております。