1970-04-28 第63回国会 参議院 外務委員会 第9号
未承認国への渡航は現行のシングル旅券であり、しかも、相手国の入国許可が確認された場合であり、さらに、それは政府の許可を必要とする。
未承認国への渡航は現行のシングル旅券であり、しかも、相手国の入国許可が確認された場合であり、さらに、それは政府の許可を必要とする。
したがって、現在までの実際が、数次往復は従のかっこうになりまして、主たるものはシングル旅券ということになってきたわけでございます。ところが、今度の改正法案になりますと、確かに三条で申請して五条で発行というような規定になっておりますけれども、これは地域を非常に幅広くいたしまして、外務大臣が指定する範囲内の渡航先ということで、非常に広いことになります。
現行の旅券は、一回渡航して帰ってくれば失効するといういわゆるシングル旅券を主としておりますが、かかる旅券制度は世界に例がなく、渡航者に多大の不便を与えています。 このまま推移すれば、旅券を入手するのに多くの日数を要し、旅券行政も円滑を欠くに至ると思われます。
つまり本法案は、数次往復田旅券の効力を五年間に延長しておりますが、提案理由説明では、国交未回復国への渡航者にはシングル旅券以外は発給しないとしてその適用を除外することを明らかにしており、また渡航先の記載についても、全世界地域という包括記載を認める反面、その際、朝鮮民主主義人民共和国、ベトナム民主共和国、中華人民共和国、ドイツ民主共和国は除くと官報に明記することを政府答弁で公言しています。
○遠藤(又)政府委員 御存じのとおり、現在の旅券法におきましては、シングル旅券は千五百円でございます。それから数次が三千円というふうになっておりますが、これはさらにさかのぼりますと、これの算出根拠は昭和十年の旅券が五円だっ、たわけでございます。
したがいまして、できれば私たちとしましては、そういう事態が予見されるのであれば、日本を出発される前にそれらの地域に行くことができるように、あらかじめ渡航先といいますか、シングル旅券をとっていただくことを希望したいわけであります。
○遠藤(又)政府委員 新しい旅券法になりました場合には、仰せのとおり四カ国を除いた包括記載のマルチプルで出かける、そうして行っている間に未承認共産国のどこかへ行かなくてはならぬという場合には、やはりもう一つ別にシングル旅券を申請していただくわけでございます。たとえば西独まで行っておりまして、そこから東独に入るという場合には、東独行きの旅券を、シングル旅券をとる必要があるわけです。
それから政府としても、先ほど松本さんにお答えいたしましたように、松本さんの御意見に遺憾ながら反対の点もあることは御承知のとおりで、旅券法の問題にしてみれば、やはり承認国との間にはほんとうに自由濶達に往来をすることはけっこうだと思いますけれども、未承認共産圏の国との間のことなどについてはこれを留保しておいて、そして国際情勢の動きやあるいはそのほかの考えるべきいろいろの条件を十分考えて、個別審査でシングル旅券
○愛知国務大臣 未承認国へのシングル旅券をやめるということはいま考えておりません。先ほど申し上げましたように、将来の問題としては検討に値する問題かもしれませんが、現在はやめることは考えておりません。
私は三つに分けますが、第一の行政の合理化、簡素化のための措置、これはたとえば先刻兼松参考人が述べられましたし、五年数次往復旅券を原則としてシングル旅券を例外とすること。これを承認関係にある国に対しては全面的に採用するようにすること。次に、渡航先を包括的に記載すること。その次に、発給手続を改善すること。その次に、権限を都道府県知事に委譲することなど。
現行の旅券は、一回渡航して帰ってくれば失効するといういわゆるシングル旅券を主としておりますが、かかる旅券制度は世界に例がなく、渡航者に多大の不便を与えています。このまま推移すれば、旅券を入手するに多くの日数を要し、旅券行政も円滑を欠くに至ると思われます。
未承認国においては外交保護権の行使をする機関がないので、そこへシングル旅券をもって一回一回チェックしながら本人の安全を確保していくのだというお話ですから、それに対しては、在外機関はないけれども、相手はインビテーションを出して責任を持とうとしておるのであるから、それは同じことではないかということを言っておるわけです。つまり、本人の保全保護の立場で私は言っておる。
いわゆるシングル旅券というものを現在の段階では出さざるを得ないというところに帰着するわけです。私どもは前々から申し上げておるように、旅券というものは理想としては身分証明書だ、私はこういうふうに観念いたしておるわけです。しかし、現状においては、そういうふうにクリアカットにいけない。
○穗積委員 法務省は、何か未承認国に渡航を許可する場合に、一回限りのシングル旅券でなければこういう実害が生ずる、こういう不便が生ずるということが、法務省の角度、法務省の立場からあろうかと思うのですね。それを率直にひとつ大臣からお示しをいただくようにお願いいたします。
ところが、先ほど申し上げた四カ国に対しましては、従来どおりのシングル旅券ということでございますが、もちろん、そのうちにシングル旅券を出してない国もあると思いますが、このシングル旅券しか出さないということになりますと、先ほども田上先生のお話のいわゆる横すべりという問題でありますけれども、これは全世界地域の包括旅券を持っております者にとりましては、この四カ国を除いて横すべりというふうな問題は全然ございません
現在は旅券の中の九五%までは一回限りのいわゆるシングル旅券、それから残りの五%程度の二年数次往復用旅券というものもありますけれども、こういうことでは、諸外国の現在の状況などに比べましても、先ほど申しましたように、全く陳腐化しておりますので、五年間のマルチプル旅券に原則的に全部これを改めまして、特に承認関係のある国への渡航については、全面的に五年間のマルチプル旅券に改める、また渡航先についても包括的な