1992-12-07 第125回国会 参議院 商工委員会 第1号
ちょっと話がそれて申しわけありませんが、インドの亡くなられたシャストリ首相の言葉に、国家は人格の力、そしてまた道徳的強さによって強くなるという言葉があります。また、中国の司馬遷は「史記」の中でこう言っております、人道が崩れたとき国は滅びの道を歩んでいる。
ちょっと話がそれて申しわけありませんが、インドの亡くなられたシャストリ首相の言葉に、国家は人格の力、そしてまた道徳的強さによって強くなるという言葉があります。また、中国の司馬遷は「史記」の中でこう言っております、人道が崩れたとき国は滅びの道を歩んでいる。
「ジョンソン大統領があるパーティで「日本のシャストリ首相に……」と口にしたのをきいてゲンナリした、とその場に居あわせた日本人特派員が私に嘆いていた。昔ハーディング大統領が軍縮会議の公式席上で、何度注意されても「日本半島」とやった、との伝説を思い出させる話である。」というのであります。
○三木(喜)委員 関連ですからもう一言だけ言っておきたいと思うのですが、インドの原子力委員長バーバーさん、それからシャストリ首相、お二人ともなくなりましたが、昨年会って、核兵器の問題、核兵器を開発する、原爆を開発する能力があるし、そういうことを国内からも言われておる、しかしながら絶対にやりませんという強い発言が外国人である私たちにもあったわけなんです。これはインドの良識がそうさせておるわけです。
特にインドにおきましては、中国の影響もあって、原爆をつくれという強い意見が議会内にあるのだが、しかし、それを押えてシャストリ首相は原爆をつくらないという決意をしておるということを強く言われましたし、さらに、この平和利用の問題につきましては研究を非常に熱心に進めておる様子が強く感じられて、同慶に思えたのでございます。
ただ、戦争動乱の直前に会ったインドのバーバ博士にしましても、シャストリ首相にしましても、軍事利用に供するというような強い議会の要請もあるけれども、インド政府としては、これについては断固平和利用に徹して原爆はつくらないという平和宣言をされて、強い決意を示されておる。
たとえば落成式のときにバーバさんもシャストリ首相も言っておりましたけれども、インドは原子爆弾は、原子力の破壊的な利用は絶対にしないということを確言しておりました。ただ、原子力を大いに進めて、それによってエネルギーを得て国民の生活水準を高めるということが最大の願いである、そういうことを強調しております。