1991-04-23 第120回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
その溶接部としては、今言ったサーマルスリーブがついているかどうか確認した上のことですが、しなければいかぬですが、これがついていないとすると、冷たい水の通るECCSのパイプが原子炉の壁を貫いておるわけですから、その熱いところの壁と冷たいパイプが溶接されているわけですね、そこらにひびが入る懸念がアメリカあたりでは随分されているのですね。
その溶接部としては、今言ったサーマルスリーブがついているかどうか確認した上のことですが、しなければいかぬですが、これがついていないとすると、冷たい水の通るECCSのパイプが原子炉の壁を貫いておるわけですから、その熱いところの壁と冷たいパイプが溶接されているわけですね、そこらにひびが入る懸念がアメリカあたりでは随分されているのですね。
サーマルスリーブといいますのは、入ってきた水がその入るところの配管につきまして熱影響といいますか、それを下げるために設けているわけでございます。それで今御指摘のことにつきましては、安全注入管台の入り口のところについているというふうに聞いております。
当然美浜の容器につきましてもサーマルスリーブはついてございます。
それから給水ノズルの問題につきましては、これは給水ノズルとサーマルスリーブの間隙から流入した低い温度の給水とそれから原子炉のいわゆる高温水とが混合する際に生ずる温度変化というふうに考えられますので、この再発防止のために給水ノズルとサーマルスリーブの間隙がない新型スパージャーに取りかえたいと、こう考えております。
そこで今度は対策でございますが、もとになる温度変化を減らすあるいはなくす、こういうようなことで給水ノズルとそれからサーマルスリーブとの間の間隙を少なくするというような改造工事を行い、それからひびそのものでございますが、これはそのまま放置するわけにまいりませんので、削り取って修復する、こういうような措置をいたしております。
それから、ちょっと先ほどの補足をいたしますが、応力腐食の応力ということでありますが、この給水ノズルは圧力容器から出ておりますが、その中にサーマルスリーブというパイプが入っておりまして、そこに給水スパージャーがついているわけであります。そのサーマルスリーブと給水ノズルとの間の狭いすき間から給水のための温度の低い水が出入りすることによる熱応力の繰り返し、これが主たる応力であります。