1970-09-11 第63回国会 参議院 交通安全対策特別委員会 閉会後第2号
ところがサルビアシムの工法でやったものを、これは初めてやったというのはあれはミスですが、開通式で忙しかったから試験走行をやらなかった、そのためにああいう事故を起こしたというようなことを道路公団の課長が、これは新聞にも発表しておりましたが、これはまことに奇怪な話で、サルビアシム工法はすでに第三京浜、その他名神はどうでしたかな、だいぶ前から使っております。
ところがサルビアシムの工法でやったものを、これは初めてやったというのはあれはミスですが、開通式で忙しかったから試験走行をやらなかった、そのためにああいう事故を起こしたというようなことを道路公団の課長が、これは新聞にも発表しておりましたが、これはまことに奇怪な話で、サルビアシム工法はすでに第三京浜、その他名神はどうでしたかな、だいぶ前から使っております。
それから都夫良野-吾妻トンネルの舗装についての御質問でございますが、サルビアシム工法という工法を採用いたしております。この工法は、東名高速道路についてはすでに大和トンネルあるいは日本坂トンネル、こういったところで採用いたしておりまして、この区間は昨年すでに供用開始しておる区間でございます。こういったところでは事故は起きておりません。
もう一つは、これは御承知でしょうが、都夫良野トンネルの中で――この舗装は、フランスの輸入の技術だそうでございますが、サルビアシム工法をとられておる。そのために、この場所において追突事故が非常に多発しております。こういう道路構造が悪いための交通事故は、これは当然国家において賠償責任があると思います。このトンネルにおいては、供用開始までに試走もしていない。
それと同時に、隧道内の路面の舗装でございますけれども、これはサルビアシム工法とかいうむずかしい名前で、これはフランスの特許だそうでありますけれども、これをお使いになる。これは私は建設省のミスだと指摘をいたしましたけれども、この路面の舗装というものと追い越しというものとは事故の因果関係には直接関連があるでしょう。
それはいろいろとこのサルビアシム工法というものは、それは世界でもいい工法かもしれませんけれども、あの地形の中に適合しなかったわけですから、この点については私は道路局長をもうこれ以上責めませんから、やはり遺憾であったということぐらいは言っておいてほしいと思いますね。
それから道路局、長にまたお伺いするわけですが、例のサルビアシム工法というのが、まあほかでもやっておるのだ、しかしあの都夫良野、吾妻両隧道では舗装された上が膜を張っちゃっている、そうしてすべったということは間違いないのですね。それは幾らほかの隧道ではうまくいったとしても——あるいはほかの隧道では膜が張らなかったかもしれぬ、スリップしなかったのかもしれぬ。
ところが、新聞に、現場の係官が、サルビアシム工法によってやった道路がプラスチックの膜をかぶったようになっておって、そして摩擦係数も〇・四なければならないのが〇・三以下になっているということを発表しているのです。この点はどうなんですか。
新しい技術を入れたけれども、フランスのサルビアシム工法というのですか、これは初めて道路公団が採用したけれども、それのスリップテストもやってない、こういうのでこの東名高速道路の供用を開始したという事実が新聞紙上に出ておる。これはほんとうなんでございますか。私は重大な問題を含んでおると思うのでございますが、いかがでございますか。
それから、サルビアシム工法については、御本人はサルビアシムという工法そのものを存じておらなかったそうでございます。したがって、サルビアシム工法については存じ上げないという御返事をしたと彼は言っております。したがって、サルビアシム工法云々につきましては現地その他の取材ではなかったか、こういうふうに感じられます。 なお、塙技術課長は、「フランスからはスリップ防止に役立つと売込んできた。
トンネルの舗装は、普通のところと違いまして、照明効果をあげる意味もございまして、アスファルト舗装に比べて、できるだけ白っぽい色の舗装をやるという考えをいたしておりまして、その目的のためにサルビアシム工法というものを採用いたしております。