それから都夫良野-吾妻トンネルの舗装についての御質問でございますが、サルビアシム工法という工法を採用いたしております。この工法は、東名高速道路についてはすでに大和トンネルあるいは日本坂トンネル、こういったところで採用いたしておりまして、この区間は昨年すでに供用開始しておる区間でございます。こういったところでは事故は起きておりません。
もう一つは、これは御承知でしょうが、都夫良野トンネルの中で――この舗装は、フランスの輸入の技術だそうでございますが、サルビアシム工法をとられておる。そのために、この場所において追突事故が非常に多発しております。こういう道路構造が悪いための交通事故は、これは当然国家において賠償責任があると思います。このトンネルにおいては、供用開始までに試走もしていない。
それと同時に、隧道内の路面の舗装でございますけれども、これはサルビアシム工法とかいうむずかしい名前で、これはフランスの特許だそうでありますけれども、これをお使いになる。これは私は建設省のミスだと指摘をいたしましたけれども、この路面の舗装というものと追い越しというものとは事故の因果関係には直接関連があるでしょう。
それはいろいろとこのサルビアシム工法というものは、それは世界でもいい工法かもしれませんけれども、あの地形の中に適合しなかったわけですから、この点については私は道路局長をもうこれ以上責めませんから、やはり遺憾であったということぐらいは言っておいてほしいと思いますね。
それから道路局、長にまたお伺いするわけですが、例のサルビアシム工法というのが、まあほかでもやっておるのだ、しかしあの都夫良野、吾妻両隧道では舗装された上が膜を張っちゃっている、そうしてすべったということは間違いないのですね。それは幾らほかの隧道ではうまくいったとしても——あるいはほかの隧道では膜が張らなかったかもしれぬ、スリップしなかったのかもしれぬ。
ただいま御指摘の、都夫良野トンネルにおける路面の欠陥があったのではないか、それからテストを行なっておらなかったのではないかという御質問でございますが、このサルビアシムという舗装は、一年前の日本坂のトンネル、それから薩た、静岡県内で行ないましたトンネルに最初使いまして、その際にサルビアシムの摩擦係数を測定しております。それでこれは大体八十キロのスピードで〇・三から三八くらいの摩擦係数が出る。
先ほど来御説明申し上げておりますが、道路のほうはアスファルトの舗装、トンネルの中はサルビアシムをかけておる。これは数年前からやっておりまして、首都高速でもトンネルの中はサルビアシムの舗装を使っております。
それから、サルビアシム工法については、御本人はサルビアシムという工法そのものを存じておらなかったそうでございます。したがって、サルビアシム工法については存じ上げないという御返事をしたと彼は言っております。したがって、サルビアシム工法云々につきましては現地その他の取材ではなかったか、こういうふうに感じられます。 なお、塙技術課長は、「フランスからはスリップ防止に役立つと売込んできた。
トンネルの舗装は、普通のところと違いまして、照明効果をあげる意味もございまして、アスファルト舗装に比べて、できるだけ白っぽい色の舗装をやるという考えをいたしておりまして、その目的のためにサルビアシム工法というものを採用いたしております。