1948-07-03 第2回国会 衆議院 農林委員会 第33号
その内訳はさらに六〇%がサラブレツト系、四〇%がアラブ系。軽種で申しますと九十頭がサラブレツト系統で、六十頭がアラブ系統、こういうふうにする見込みであります。ただしこれはただいまお話の種牡馬統制法等によつて強制的にするというわけではありません。そういうふうに、政府といたしましては民間の需要を考えて、そういう指導をやつていきたいと考えております。
その内訳はさらに六〇%がサラブレツト系、四〇%がアラブ系。軽種で申しますと九十頭がサラブレツト系統で、六十頭がアラブ系統、こういうふうにする見込みであります。ただしこれはただいまお話の種牡馬統制法等によつて強制的にするというわけではありません。そういうふうに、政府といたしましては民間の需要を考えて、そういう指導をやつていきたいと考えております。
なぜならば、現在行つている競馬に出ている馬の種類を見ればアラブ系とサラブレツト系だけでありますが、かくのごとき馬が一体日本の畜産五箇年計画にどれだけ必要としているか、ほとんど要らないのであります。現在日本は戰爭を放棄して、これから馬を必要とする面は輓馬と農耕馬であります。競馬のごときものは日本の産業には害あつて益のないものであります。
從つてサラブレツト系、あるいはアラブ系のものをつくる傾向は、昔から現在まで変りないのであります。農馬に賣れば現在でも一万円か二万円、競馬馬ではこいものは二百万円以上になる。國家としてはわずかに三頭きりしか要らないもののために、不必要なる馬までたくさんでき、しかもこの不必要なる馬は農馬にも全然適していない。輓馬としても適していない。