2001-12-03 第153回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第2号
このほかにも、石炭ガス化複合発電でありますとか石炭高度転換コークス製造技術、こういった技術などを鋭意実施しているところでございます。
このほかにも、石炭ガス化複合発電でありますとか石炭高度転換コークス製造技術、こういった技術などを鋭意実施しているところでございます。
しかし、今はコークス製造技術が進歩し海外の原料炭で十分対応できる。エネルギーの安全保障というが、鉄鋼業界全体で必要な原料炭六千万トンのうち、国内原料炭はわずか三百万トン程度だ。ほんとうに少ない量であり安全保障をうんぬんできる規模とはいい難い。いま世界は自由貿易の時代だ。品質、価格とも満足できる原料炭が、世界中どこからでも入ってくるので心配はない。」
石炭技術研究所といたしましては、国の助成のもとに、電発、関係メーカーとの共同研究で、石炭火力用乾式脱硝技術、流動床燃焼技術、石炭油混焼技術、微粉炭の有効利用、成形コークス製造技術の開発に、昭和五十三年度三億五千七百五十万円、昭和五十四年度三億八千五百八十万円の事業費を費やし、昭和五十五年度は以上の五テーマのほかに石炭灰の有効利用を加えまして、事業費は二十八億七千四百八十万円の見込みでございます。
残念ながら、現在のコークス製造技術では、まだ弱粘結炭だけでは高炉用コークスはつくれませんので、米国、豪州、カナダ、ソ連、中国、ポーランド等から輸入される強粘結炭を国産及び外国より輸入する弱粘結炭に適宜配合して、大型高炉に適した一定の強度を持ったコークスを製造しているのが実情でございます。
次に、わが国の石炭利用技術開発を外国の技術開発に比較してみますと、わが国では、原料炭の不足に対応して研究開発の行われております製鉄用コークス製造技術、高度の公害規制に対応して研究開発が行われております排煙脱硫、脱硝技術など、基礎研究から実用化に達した技術もありまして、諸外国に比べて優秀なものと言えるかと思います。
さらに、成形コークス製造技術というのがございます。製鉄用コークス原料としての長期的粘結炭の不足対策の抜本的解消を図るとともに、コークス工場の作業環境の大幅な向上を図るために、現在の室炉式のコークス炉によらない新しい連続式の成形コークス炉を開発して、一般炭を主原料としたコークス化技術を確立しようとするものでございます。