しかし、これを五十年以降について見ますと、増税だとかそれからコストアップ値上げとかそういったような価格改定がございました結果、前に申し上げましたような相対価格の割り安状態というのは次第に失われる方向にあるということが言えると思います。
実質的には、したがって五十年の三月から夏にかけての二十円のコストアップ値上げ以来約五年間、その価格を据え置いたということに結論から言うとなるわけであります。 したがって、いま赤字が出た。
その背景について若干申し上げますと、ビールは、先ほど先生の御指摘もございましたように、五十一年、五十三年に値上げをいたしておりますが、これは酒税の増税に伴うものでございまして、ビール会社なりビールを扱っておる流通業者の手には全く益にならなかった、要するに酒税の増税分だけの値上げをしたということでございまして、実質的にコストアップ値上げをやりましたのは五十年の三月、七月ごろに各社ばらばらとやったのですが