1999-07-28 第145回国会 衆議院 商工委員会 第22号
そのほか、昔はココムというのがあって、ココム禁制品というのがございましたが、今はワッセナー合意というのがあります。これはジュネーブでの合意とかいろいろなものがありますが、手元に資料がないのであれですが、一つは化学兵器、それから生物兵器、こういう典型的なものもございます。それから、機微な、兵器転用とか兵器に応用できる技術の世界も、これも国際的な合意がございます。
そのほか、昔はココムというのがあって、ココム禁制品というのがございましたが、今はワッセナー合意というのがあります。これはジュネーブでの合意とかいろいろなものがありますが、手元に資料がないのであれですが、一つは化学兵器、それから生物兵器、こういう典型的なものもございます。それから、機微な、兵器転用とか兵器に応用できる技術の世界も、これも国際的な合意がございます。
ココム禁制品というものは大体やはりそういう性格のものだということでココム委員会はできているのだろうと私は思いますから、したがって、やはり日本だけじゃなしに、各国においても持ち帰り展示というやつは許しておりまするし、ことに日本の共産圏における過去の展示会は、ほとんどやはり持ち帰りを条件として出品したものと思います。
だから、向こうへ行ってそういう禁制品を売ってしまったり何かするなら別だけれども、従来もココム禁制品の中で持ち帰りであれば許可した。しかし、そのココム禁制品の中にAランク、Bランクというふうに別に書いてあるわけじゃないですよ。われわれは禁制品の内容については完全にそれを掌握できませんけれども、私たちが入手しておる中には品目は並列してあるわけだ。別に品目はAランク、Bランクとしているわけじゃない。
ココム禁制品は戦略的なものにかかわるということはみなよく知っておるわけだ。それがいいか、悪いかは別ですよ。アメリカがそのことを要請して、十六ヵ国にそういう委員会をつくらせて、共産圏に対する武器輸出について押えておるわけでしょう。しかし、三十八年にモスクワで日本科学機器と同じ展覧会があった。
巷間、一部には、見本市にココム禁制品は全面的に展示不可能であることを唱える向きもありますけれども、かくのごときは法令を解せざるもはなはだしきものでありまして、商品見本市に商品を出品し、日本産業の実勢を海外に展示いたしますことは、断じて輸出ではなく展示はあくまで展示と解すべきでございます。