1958-02-27 第28回国会 衆議院 文教委員会 第4号
つまり未知の土地に入って行く、その未知の条件というものがさっぱりわからないものですから、その場合にわれわれとして国の予算や、たとえばグレイシャー号的の船を一そう作るとしますと、三年の年月と約四十億円の金がかかる。
つまり未知の土地に入って行く、その未知の条件というものがさっぱりわからないものですから、その場合にわれわれとして国の予算や、たとえばグレイシャー号的の船を一そう作るとしますと、三年の年月と約四十億円の金がかかる。
あるいはグレイシャー号も先般故障を生じたというようなことであって、結局万全の用意、どうころんでも間違いない用意という点は、未知の世界の調査にはおそらく考え得られないものだと思います。しからば、そういう場合に、こういう学術的の国際協力に一体参加するかしないかという場合の私どもの腹は、あくまでも危険は冒さない、無謀はしない、どこまでも人命尊重、科学的に進退する、これは鉄則だと思います。
こういう船に乗り組んでこの困難と戦う永田隊長あるいは松本船長の御労苦に対しては、ただただ頭が下るのでございますけれども、先ほど河野君の御質問に対する御答弁を聞いておりますと、また危なくなったらグレイシャー号になるかもわからぬ、こういうことになって参りますと、南極の気象ということは実は不測の事態じゃないのです。今日の南極の気象というものはこれは予測されなければならない事態なんです。
○河野(正)委員 ただいま島居長官のお話を承わりますと、もしバートン・アイランド号が今度脱出するということが困難になったならば、グレイシャー号が援助に来るだろうというふうな対岸の火事を見るようなお話でございましたが、しかしそういうことでなくて、今日までもバートン・アイランド号の援助につきましてもいろいろ問題がございました。
○河野(正)委員 ただいまのグレイシャー号の問題につきましては、何も聞いておらないというお話でございましたが、それはアメリカ同士の話でございますから、別に統合本部に対しましての話でございませんから、あるいはお聞き願わなかったかもしれませんが、しかしそういったことが報道されておるのでございまするから、そういった点に対して御関心を持っておられるのかどうかということをお尋ねしたのでございまするから、その点
それで実はグレイシャー号とは直接通信はございませんでした。オビとはございました。オビは率直に申し上げますと、日本隊の基地へ来たいという電報を私に打ったわけでございます。それでこっちへいらっしやいというお話しをいたしましたが、ソ連の都合もありましてやはり本国に尋ねるのでしょう。隊長の正式招待をくれというので、また正式に私はあなた方を御招待するという電報を打ちました。
これは山本航海長さんからも御説明がございましたけれども、十三日間にわたりますその閉さされていらっしやるその間に、その付近にソ連の優秀船のオビ号がおったようでございますけれども、初めから宗谷の近くにいたオビ号に救援を依頼しないで、なぜ二週間もかかる距離のところにいた米国のグレイシャー号を先に頼んだのでございましょうか、まだこの点は納得いたしかねる点があるように実は思うわけでございます。
そこで二月二十四日の日に、松本船長はすでにオビ号とグレイシャー号には前路を砕氷してくれというようなことを頼んでおるのであります。そこですでに船から船に連絡はできておるわけでありますが、御存じのように電波というものは、この地球の表面においては南北の疎通は非常にいいのでありますが、東西の疎通というものはなかなかやりにくい。ことに南極においては東西の電波の疎通が非常に悪いのであります。
近くを航行している砕氷船には二万馬力の米グレイシャー号があり、ソ連のオビ号もあるということを、この当時語っております。おそらく、これはしろうとではない専門家ですから、当時オビ号とグレイシャー号の宗谷との間の距離的な関係、すなわち救出にどのくらいの所要時間の距離にあるかといったようなことは、およそわかっておったはずだと思うのです。
理事会におきまして協議いたしました結果、国際地球観測年に当り、南極方面において活躍中の観測船宗谷及び随伴船海鷹丸、昭和基地越冬隊を激励するとともに、宗谷の氷海離脱に当って、種々援助の労をわずらわしたソ連砕氷船オビ号並びに米国砕氷船グレイシャー号に謝意を表明することに意見が一致したのであります。 理事会申し合せの通り決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
それからグレイシャー号の能力はわかっておりますので、またグレイシャー号は去年三月二十三日から二十六日ごろまでリュツォホルム湾の辺を、今、宗谷がおりますよりももっと南の方に氷を割って入っております。また砕氷能力も二十フィート、約六メートルぐらいありますので、これが今のうちにくれば十分脱出できるかと思うのであります。
○政府委員(島居辰次郎君) 先ほどの私の説明でも申し上げましたように、グレイシャー号はちょうど去年の三月二十三日から六日まであの辺を航海しておりますし、今現在宗谷がおります地域よりもなお南方に行っておるような状況でございます。
○松永忠二君 もう一つの点は、グレイシャー号が、今お話によると、メルボルンを出て、大体十二日か十三日くらい要するのではなかろうか。そういうことになると、グレイシャー号の砕氷能力をもってすれば、大体従来の南極の気象観測の常識から考えてみて、こうしたまあ常識的には相当、半月の期間を要するわけなんです。
○野原委員 これも朝日、毎日、読売その他すべての新聞が一致して指摘しておることでございますが、グレイシャー号には十九日に依頼をされておる。そうしてオビ号には二十六日に依頼をされたということ、このことはどういうわけで同時にあなたの方が依頼をされなかったのか。グレイシャー号にだけ依頼をして、それから一週間たって——二十四日ころから相当海上保安庁は批判をされてきておる。
グレイシャー号に依頼するのもよろしい、オビ号に依頼するのもよろしい、外国船舶というものは、あなたがおっしゃる通り、海難救助の問題では決して差別をつけるものではない。私どもとしてはそこに何だかしらん割り切れないものを感ずる。オビ号がすぐ近くにいるのに、現地にまかせるということで、それがそのままにほったらかしにされて、そうしてグレイシャー号に依頼する。