1982-02-26 第96回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
○矢山分科員 私は、この機会にブラジル・サンパウロ州のグアタパラ移住地の問題について若干お尋ねしておきたいと思います。 私の承知しておるところでは、グアタパラの入植地というのは、もともとオランダ人の入植者が、余りの条件の悪さに手を引いた土地だということを聞いておるのでありますが、果たしてそういう経緯があったのかどうか。
○矢山分科員 私は、この機会にブラジル・サンパウロ州のグアタパラ移住地の問題について若干お尋ねしておきたいと思います。 私の承知しておるところでは、グアタパラの入植地というのは、もともとオランダ人の入植者が、余りの条件の悪さに手を引いた土地だということを聞いておるのでありますが、果たしてそういう経緯があったのかどうか。
○藤本説明員 グアタパラの移住地は、確かに御指摘のような外国人の所有に属していたという事実はございます。 グアタパラの移住地を入手した経緯につきましてごく簡単に申し上げますと、昭和三十二年に全国拓植農業協同組合連合会が七つの県の協力を得て購入したものでございますが、これをその後、移住事業団、移住振興会社あるいはその後の移住事業団及び現在の国際協力事業団に移した、こういうことでございます。
たとえば、私の手元に、現地のグアタパラの農事文化体育協会という現地法人だそうですけれども、そこからの請願書が来ておるのです。請願書という名前になっておりますが、来ておるのです。
第二は、たとえば全拓連、いま移住事業団がやっているグアタパラ等の移住地でも、ようやく稲作が若干定着してきた。しかし本土に、わが国においても、いま五町歩や十町歩ぐらい何らかの形でやらなければ、稲作というものは規模的にたいへんである。こういう状況の中で、三ヘクタールや五ヘクタールでは私は、現地では問題にならないのではないか。
したがいまして、いまお話しのありましたグアタパラ等につきましても、現地からそのような要望が出てまいりますれば、これは十分に検討に値する問題だと思います。
○三宅委員 きょうは答弁は求めませんけれども、たとえば柏村さん来ておられますが、グアタパラの直営地で自殺した農民が出てみたり、いろいろの話が耳に入るのであります。ひとつこれも、内地だって戦後失敗してほとんど大部分の開拓地というものはもうおらぬようになってしまったというところが多いのですから。
これらにつきましては、四十二年度からアルゼンチンのアンデス移住地の電化は完了しましたが、四十三年度にはブラジルのフンシャール移住地の電化、それから四十四年度にはグアタパラ移住地の電化というようなことを予定、一部は予算化もいたしております。こういうようなことでだんだんに、おしかりを受けるようなスピードであったかしれませんが、具体的にできるだけの措置を関係方面の御協力を得て推進したいと思っています。
○田原委員 今度は事業団にお尋ねいたしますが、いまのお話によりますと、全拓連の直営——というと語弊があるかもしれませんけれども、サンパウロ州のグアタパラ村に居住している者は、農業拓植基金六億五千万円のうち二億円くらい融資を受けておる。これは回収が容易であるからということである。これは理由になると思います。
それから、戦後事業団として行った者と、全拓連のグアタパラ村に行った者、しいて三つに分けますれば、いまの農業拓植基金はどこにどのくらい貸しておりますか。資金の分布状況ですね。
〔三原委員長代理退席、委員長着席〕 大部分は、戦後渡りましたコチア青年の独立の場合と、それからグアタパラその他比較的回収の見通しのつきやすい、たとえばグアタパラでございますと、全員がコチアの組合員になっておりまして、コチアの組合がある程度の責任をもってその回収に当たるというような約束ができております。そういうようなものが大部分でございます。
そういうわけだから、農林省がグアタパラの移民をやろうというならば、グアタパラをやってもらったらどうです。そして、労働省が炭鉱移民の世話をやりたいというならば、労働省にお世話になったらどうです。外務省だけで独占をする、主管をするというようなことで、何もかもおやりになろうといったってできないのじゃないかと思う。
それから、もう一つの問題点は、たとえば、近い例としては、国会でも問題になりましたドミニカの問題、さらにその前ではグアタパラの土地取得というか、そういう問題が二つあると思うのですね。そのほかに小さい問題はあると思うのですが、まあ代表的なものは二つだ。その一つ一つをとっても、たとえばグァタパラにおいては、これは言うならば外務省と農林省とのさや当てが原因でおくれた。
私が知っているだけでも、エスピリトサント、ブラジリアの市街地の建設、ウジミナスの製鉄所の地ならし工事、リオデジャネイロの、石川局造船所の建設工事、グアタパラの農耕地の整地工事、パラナ州のドラードスの森林伐採事業、アリアンサの復旧工事、そのほかまだだいぶやっていると思います。これは、厳選に厳選をして優秀な青年を採用し、測量、製図その他の技術を教えて海外に出していることと思います。
いまも西村さんがおっしゃいましたが、たとえばブラジルのサンパウロ郊外のグアタパラという移住地がございます。きょうもあなたのところの下僚から資料をもらいました。ことしは米がとれて非常に金がもうかったという話であります。ブラジルに行きますと、グアタパラの移住地、あんなものはあかん、将来見込みがない、こう申す古い経験者もたくさんあるわけです。
○西村(関)委員 私が御指摘申し上げるまでもなく、従来全拓連を通じて移住者を送り出しておった、それから、農協を通じて、あるいは一つの県もしくは幾つかの県が一緒になってブラジルのグアタパラ移住地に対して新天地を開拓するというようなことを行なっておったわけであります。
○高木政府委員 その点で、グアタパラの仕事は、最終的に移住会社がやり、海協連とも十分な連携をとってやるということでおさまりましたが、将来は、この問題は重要でございまして、われわれ外務省といたしましては、外の事情を非常に心配しております。
○久保委員 そこで、先般グアタパラの問題は片がついたのでありますが、グアタパラが非常に軌道に乗るまでに、数多くの各県の関係者あるいは地方自治体から数多くの関係者が現地に行っておる。それは振り返って考えれば、そういう費用もむだではなかったかとも考える。
たとえば、和歌山県で和歌山不動産というのをブラジルでやっておりますが、これなんかもグアタパラのように補助をしてほしいという話もあり、あるいは岐阜県で岐阜村というのを、これもブラジルでやっております。こういう問題とも関連しますので、われわれとしましては、移住政策全体に大きな支障を加えないように、しかも有効な解決方法をしたいと思って、せっかく努力しておる次第でございます。
○戸叶委員 グアタパラ農地が一つのいい例でございますけれども、どうも移住関係では外務省と農林省がよくトラブルを起こすとか、意見が合わないとか、いろいろな問題があるわけで、そのこと自体が移民政策の進展ということを妨げる一つの理由にもなるのではないかと私は思いますので、そういう点をよく考えて、そしてその調整を十分にとっていっていただきたい。
今のグアタパラの問題にしても、バルゼアアレグレの問題にしても、要するに殿様買いであったことが、結局はぐるぐる回って買い手の方に高くつくというような非難の一つの理由です。その非難は当たらぬかもしれないけれども、少なくとも在留民や日本ではそういうふうに考えられておりますから、今後の方針はそういう小口資金に進んでもらいたい。