1968-05-07 第58回国会 参議院 運輸委員会 第15号
この航路同盟、運賃同盟というものはいろいろ種類がございますが、たとえばクローズドコンファレンスというものがございまして、なかなか加盟自体がむずかしいというものもございます。そうして、定期航路というものは、既存の競争社が何社かやっておる航路にあとから割り込んでいくためには、非常なリスクと勇気を要するということは当然でございます。そういう問題が一つ。
この航路同盟、運賃同盟というものはいろいろ種類がございますが、たとえばクローズドコンファレンスというものがございまして、なかなか加盟自体がむずかしいというものもございます。そうして、定期航路というものは、既存の競争社が何社かやっておる航路にあとから割り込んでいくためには、非常なリスクと勇気を要するということは当然でございます。そういう問題が一つ。
○堀政府委員 不安定な航路と安定した航路とはどういうものであるかという御質問ですが、御承知のとおり、同盟にはオープンコンファレンスとクローズドコンファレンスというのがあり、クローズドコンファレンスというのは欧州同盟のごとく、容易に新しいメンバーを入れない。したがってアウトサイダーが出てこない限りは、クローズドコンファレンスというのは非常に安定をいたしております。
この場合海運の国際慣行といたしましてどのようなシステムをとるのが妥当であるかというようなことは、いろいろ検討を要する問題でございますけれども、日本の海運同盟に対する考え方といたしまして、大体イギリス的な閉鎖的同盟、クローズドコンファレンス的な行き方をとりまして、これは当初海上運送法制定当時は、この運賃延べ戻し制というものは認めておらなかったのでございますけれども、三十四年でございましたか五年かの改正
クローズド・コンファレンスの分野におきましては、これは一社ないし二社、欧州航路におきましても三井船舶のメンバー・シップが認められまして三社になっておりますので、大体航路業者というのは限定されておるというふうに考えております。
○辻政府委員 各定期航路におきまする事情は、オープン・コンファレンスの問題もございますし、またクローズド・コンファレンスの運営している定期航路事業もございます。その他種々の個別的な特殊事情がございますので、一がいに定期航路事業について具体的にこういう基準でやるというようなことを言うわけには参らぬかと思うのでございます。
さらにもう一つは、航権を回復したというが、たとえばヨーロッパ東向きの航路同盟の内部においてさえ、これは御案内の通りクローズド・コンファレンスである。ところがクローズド・コンファレンスの中にやっと入り込んではみたものの、その中における権益はどうなのか。海洋自由というこれまた古典的な観念に今日政府は押されています。
しかしこの問題は、実は同盟対アウトサイダーの問題でございまして、御承知の通り、アメリカの法制下におきましては、日本で申しまする独占禁止法的な法制が非常にシビアでございまして、従いまして、海運同盟におきましても、われわれがいわゆるクローズド・コンファレンスと申しておりまするイギリスを中心とした同盟に比しまして、同盟の結束力が弱いのであります。
そこで私どもは、オープン・コンファレンスというような海運同盟の本質上、クローズド・コンファレンスと比べて弱い同盟であるから、何もしなくていいというようにはならないと考えるのであります。弱ければ弱いほど、日本の運航業者がそれだけのグループ制なりあるいはプーリング・アレンジメントをやるなりして、日本側だけでコントロールのきくことだけでもやるべきだと私は考えております。
と、ただいま定期・航路の状況では、先ほど調整部長からも御説明がありましたように、クローズド・コンファレンスというものは大体自社船でなければ認めないというような状況が多い。従いまして過去においてオーナーに定期船を割り当てて、それを定期船業者がチャーターして使っておるというような状況では、定期航路に使うことができなくなったというような状況が最近非非常に多い。
片一方におきまして、そういったクローズド・コンファレンスというもの以外に、アメリカ式のオープン・コンファレンスというものもあるわけでございます。
げますならば、定期船はどうしても輸出貿易の振興と密接な関係にあるものでございますので、どうしても使用船腹が変動をいたしまして、定期が予定通りのスケジュールを組めないというようなことになりまするならば、貿易の伸張にも影響をいたす、こういうような考え方でおりますのと、いま一つの点は、今後伸びまする定期船の航路と申しますのは、大体におきましていわゆるアメリカ系のオープン・コンファレンスというものでなくて、クローズド・コンファレンス
今お話しのライナー・オペレーターが自社船主義で行くということは、クローズド・コンファレンスの場合等を考え、そういうふうになるのは今お話しの通りだと思う。