2008-04-24 第169回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号
○政府参考人(西山正徳君) インフルエンザH5N1ウイルスについては、遺伝子の変異によりクレードと呼ばれる分類がされています。例えば、クレード1はカンボジア、香港、タイ、ベトナムで、クレード2・1はインドネシアで、クレード2・3は中国、フランス、ミャンマー、ベトナムという形でございまして、人への感染を起こしているウイルスでございます。
○政府参考人(西山正徳君) インフルエンザH5N1ウイルスについては、遺伝子の変異によりクレードと呼ばれる分類がされています。例えば、クレード1はカンボジア、香港、タイ、ベトナムで、クレード2・1はインドネシアで、クレード2・3は中国、フランス、ミャンマー、ベトナムという形でございまして、人への感染を起こしているウイルスでございます。
先ほど申し上げた専門家会議の御意見ですけれども、この株とは違った、クレードの2・2という株をもう一千万人分必要なのではないかというような専門家会議の御意見を承ったわけです。それについては、私ども、今年度予算でどうするか検討しているところでございます。
○国務大臣(舛添要一君) 先ほどの御質問にあったクレード2・2、これを採用すれば三千万人分ということになります。しかし、先ほど来議論がありますように、じゃ、だれから順番に打つのかねという問題が起こってきます。
○渡辺孝男君 四月十六日、つい先日ですけれども、専門家会議でいろいろな検討がなされるということが発表されているわけでありますけれども、私も余り詳しくないんですが、この新しいウイルス株より効果が期待できると思われるんだというふうに私は理解しているんですが、そのクレード2の2というんですか、そういう分類の株を用いたワクチンの製造も検討していかなければいけないというようなお話もあったんですが、この点、どのような
○政府参考人(西山正徳君) 先ほども申し上げたように、先日の専門家会議におきまして、クレード2・2というような株がございまして、これが有力な候補ではないかというようなことで、備蓄をする必要があるだろうと。 ただ、今後でございますけれども、ウイルスの変異とワクチン製造用株の開発状況等々も考慮しまして、製造候補株についてワーキンググループをつくりまして、そこで再検討するというようなことでございます。
○西山政府参考人 ですから、インドネシア株とベトナム株が一千万人、安徽株が一千万人、それからクレード2・2というのを一千万つくる。したがって、そこで交差免疫がしっかりあれば、どの株を打っても効くということです。先生おっしゃるように、ブースター効果はあるということですから、三千万人分になるということは予測されます。
○西山政府参考人 それは、先ほどお答えしましたように、一千万人分について、クレード2・2について補正でお願いできればというふうに考えております。したがって、三千万人分になるということです。
具体的には、本年九月から、ベトナムで二〇〇四年に鳥―人感染を起こしたウイルス株、これをクレード1の株と呼んでおりますけれども、この株を用いてプレパンデミックワクチン原液の生産を開始しております。
その検討結果の中では、これまで進めてきている、ベトナムで分離されたクレード1のタイプのウイルス株を用いたワクチンの開発を継続すべきであるとしながらも、トルコやインドネシアなどで新たに分離されたクレード2のタイプのウイルス株、すなわち、ウイルスも徐々に変異しており、こちらの株の方が人から人への感染を起こしやすいタイプに近づいているのではないかと言われています。
今お話のございましたクレード2のウイルス株を用いたワクチンの開発の状況につきましては、現在、インドネシアで採取された株、それからトルコで採取された株、これらは鳥から人への感染を起こしたウイルスでございますけれども、これらの株につきまして、国立感染症研究所及び国内製造四社におきまして、ワクチン製造用の株として利用可能であるかどうかを現在確認いたしておる、その作業中でございます。
それで、あと、時間がないのでちょっとはしょって、ワクチンについてお伺いしますけれども、今ベトナム型のクレード1というワクチンがようやく開発をされ始めたというのが日本の状況です。アメリカの場合はもう二千万人分のワクチンが備蓄されているということなんですが、どうしてこんなに日本の方は、だれ一人として、いまだ備蓄というかワクチンが製造されていないんですが、これはどういうことなんですか。
○外口政府参考人 実際に起きた場合には、臨床試験がどこまで進むかでございますけれども、今のところ、クレード1、2ある中のクレード1の方につきましては、臨床試験ではフェーズ2段階で、安全性は大きな危険性はないだろうということ、それから抗体価も十分上がるということがある程度証明されておりますので、いざとなったときには、これはプロトタイプという段階で使うことも考えております。