2019-05-23 第198回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
○参考人(雨宮正佳君) 先ほど申し上げましたとおり、諸外国の中央銀行総裁も言及しておりますとおり、今、先進国全体で低金利が続く中で利回り追求の動きが見られておりまして、クレジット市場で様々な債務の残高が増加しているという傾向は、世界共通、先進国共通で見られるということかと思います。
○参考人(雨宮正佳君) 先ほど申し上げましたとおり、諸外国の中央銀行総裁も言及しておりますとおり、今、先進国全体で低金利が続く中で利回り追求の動きが見られておりまして、クレジット市場で様々な債務の残高が増加しているという傾向は、世界共通、先進国共通で見られるということかと思います。
近年、先進国を中心に低金利環境が続く下で、投資家による言わば利回り追求の動きが見られておりまして、欧米のクレジット市場でこうしたレバレッジド・ローンといった企業債務の残高が増加してきております。 私、先々週末もBISの総裁会議に出てまいりましたが、そうした場でも、こうした国際金融市場におけるデットの積み上がりということが一つの検討の課題になっているということは事実でございます。
同じページの下の表、「クレジット市場への影響」というところを見ていただきたいと思います。 私はクレジットアナリストというのをやっているんですが、クレジットアナリストというのは、債券の価格がどうなっていくのかを見ています。 左側に表がございます。これは何を言っている表かというと、バブルかどうかを判定する表なんですね。バブルだというところは赤い色がついています。
また、そういったことが、株式市場、クレジット市場、為替市場を通して影響が及ぶことも考えられます。先ほど来のお話のように、実体経済を通じて累が及ぶということもないわけではございません。 したがって、そういうことを考えれば、警戒水準は高めていかなければならないということを申し上げました。
なかなか、いつまでということを申し上げるだけの現状が見通し、透明性のある状況ではないということでありますので、今後、まず一つには、リスクを再評価して新たな価格を発見しながら、クレジット市場の機能がどの程度改善していくのか、これが第一点。それから第二には、金融機関の、あるいは機関投資家などのディスクロージャーでありますとか資本政策などによって金融機関経営に対する信頼がどのように回復していくのか。
サブプライムローンの問題につきましては、今御指摘のように、これまで欧米の一部の金融機関において多額の損失が出ていたということ、それから波及しましてクレジット市場あるいは株式市場、為替市場、いろんなところに波及が見られるところでございます。
海外金融に対する不安というのが冒頭に出てまいりましたけれども、専ら最近の話題といいますか、アメリカのサブプライムローン問題というのがいまだに日本の中でもくすぶっておるわけでございますが、世界的な規模では、この問題を契機として、クレジット市場さらには為替市場や株式市場にも波及するなど、その影響がどんどん拡大傾向にあるというふうに認識をしております。
したがって、優良な企業においては資金繰りいいんですけれども、ただ信用力の低い企業あるいはクレジット市場などの混乱というものが今後どれだけ実体経済に影響を及ぼすかということがポイントになってくるかと思います。
ただ、また九月末、十月の四日からサブプライム問題の一段の悪化ということが起こり、それが市場で不安視されておりまして、クレジット市場の一部では更に事態が悪化するということが続いております。 こういうことを何回か重ねまして、だんだん不安心理の波あるいは価格下落の波等は落ち着いていくということだと思いますが、しばらく時間が掛かるなと思います。
先ほどからも申し上げておりますとおり、この問題は住宅金融関連のものだけでなくて、かなり広い範囲のクレジット市場におけるリスクの取り方が甘過ぎたという問題を、一回ボタンを掛け違っていたところを掛け直して、そして新しく市場を動かし始めるというプロセスでありますし、その過程で損失の処理という問題も絡んでおります。
また、グローバル化のためには、株式市場だけじゃなくて債券市場もグローバル化しなきゃいけませんので、クレジット市場をしっかりとした正常なものにしていくためにも、貯蓄から投資へを進めなきゃいけないと思うんですね。 それと、さっき愛知先生が言われましたけど、なかなか実感できない、この経済成長がですね。
今日は委嘱審査ということで、私の方からは、特に金融面でございますけれども、クレジット市場におけます基本的な情報インフラとされる格付機関の行動規範につきまして今日はまずお聞きしたいと思います。
○西田実仁君 この格付機関の重要性というのはこれからどんどん増していくというふうに思いますので、今後この格付機関がきちっとクレジット市場の中で適切に機能していくということが大事だと思っておりまして、今のちょっと議論をお聞きいただいて、大臣の方から一言、この格付機関、日本における格付機関の位置付けと今後のありようということについて御所見をいただければと思います。
したがって、この分野において、逆に言うならば、アメリカ等が参画をしていない段階において、ある意味で日本は、このいわゆるクレジット市場というものをつくり、そしてその胴元としての実績を上げ、世界の環境のクレジットは日本のマーケットで売り買いされるというふうなことも含め、展望を開いていくべきではないかというふうに思っております。
資産担保証券というのは、言ってみればクレジットマーケット、将来もっと発展してほしいクレジット市場でございまして、それがまだ萌芽の段階にあるので、そこを幾らかお手伝いしながら我々は多少一石二鳥をねらっていると。当面の金融緩和効果の浸透という目標と、もう一つは、非常に将来長い目で見てこのマーケットが健全に育ってほしいという長期的な目標と、一石二鳥をねらっていると。
それから三番目には、貸し出しを市場で流動化するといったようなクレジット市場の広い展開を図っていく。その三つの合わせわざで新しい日本の金融の姿というものができていくというふうに思っています。
なぜ資産担保証券かということになりますと、いろいろな資産のある中で、やはり我々はなるべく早く企業の手元に必要な緩和効果が及ぶようにということでありますので、銀行貸出し市場、それを取り巻くクレジット市場というところからアプローチするのが非常に現実的だと。そこは現実的なアプローチを取っていると。 なおかつ、将来を展望いたしますと、日本においていろいろな金融市場が発達しなければいけないと。
それからまた、先生御指摘のように、トータルのクレジット市場に与える影響ですが、これは先生御案内のように、トータルとして九年のデータで十六兆円ぐらいが市場規模だというふうに私承知いたしております。そういうところからしても、少なくとも立ち上がりの段階におきましては、そういうクレジットの市場にも大きな影響を与えるまでには至らないだろうというふうに思っております。