1990-06-12 第118回国会 参議院 運輸委員会 第3号
ここで問題なのは、冒頭に申し上げたように、労働者が不足する、なぜ不足するかといえば三キ産業、危険だ、汚い、きついと言われているようなこういう産業になかなか人が集まらない、しかも労働時間が長い、コストが上がるというようなことで現在の宅配の値段というものもどうしても上がらざるを得ないという状況の中で郵便小包だけは値上げをしないでも悠々とやっていけるという状況にあるようであります。
ここで問題なのは、冒頭に申し上げたように、労働者が不足する、なぜ不足するかといえば三キ産業、危険だ、汚い、きついと言われているようなこういう産業になかなか人が集まらない、しかも労働時間が長い、コストが上がるというようなことで現在の宅配の値段というものもどうしても上がらざるを得ないという状況の中で郵便小包だけは値上げをしないでも悠々とやっていけるという状況にあるようであります。
例えば、いわゆる三キ産業と言われる危険、汚い、きついというような労働がありますいわゆるダーティーワークと言われるような仕事をいたします産業につきましては、近代化のおくれが出てくるのではないか。外国人労働に安易に頼りますと、近代化のおくれということが予想されるのではないかと思います。
外交交渉でこれがあったかなかったか、ことしの一月の閣僚会議のときにあったかなかったかつまびらかにいたしませんが、たとえばそういう話があった場合に、わが政府は、降伏をいたしましたときにポツダム宣言を受諾したことになっておりますが、この第十一項に、ポツダム宣言を締結した国々は「日本国ヲシテ戦争ノ為再軍備ヲ為スコトヲ得シムルが如キ産業ハ」許さぬのだ、こういうことを申し合わせをしておる。
現にソ連とか中共は、やはり私は日本の最近の軍需産業、防衛産業の動向というものについては、やはりポツダム宣言の第十一条の条項に基くところの「再軍備ヲ為スコトヲナラシムルが如キ産業」は禁止するという条項から、決して私はいい気持では見ないであろう、こういうふうに思います。私が今伺いたい点は、お互い既成事実がずつと生れて、一つの枠の中に入つてえらい論議をしておると思う。
トシテ奴隷化セントシ又ハ国民トシテ滅亡セシメントスルノ意図ヲ有スルモノニ非ザルモ吾等ノ俘虜ヲ虐待セル者ヲ含ム一切ノ戰争犯罪人ニ対シテハ嚴重ナル処罰ヲ加ヘラルべシ日本国政府ハ日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙ヲ除去スベシ、言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ」とあり、第十一條には「日本国ハ其ノ経済ヲ支持シ且公正ナル実物賠償ノ取立ヲ可能ナラシムルガ如キ産業
法的に、我々は又ポツダム宣言に入つて来る必要があるし、ポツダム宣言によるというと、あのポツダム宣言の第十一項と考えておりますが、それを読むというと、「日本國ハ其ノ經濟ヲ支持シ且公正ナル實物賠償ノ取立ヲ可能ナラシムルが如キ産業ヲ維持スルコトヲ許サルベシ」即ち「日本國ヲシテ戰争ノ爲再軍備ヲ爲スコトヲ得シムルガ如キ産業ハ此ノ限二在ラズ右目的ノ爲原料ノ入手ヲ許可サルベシ」とその区別をしております。