1953-12-07 第18回国会 衆議院 本会議 第4号
そこで、わが国は、右困難を打開するために、関税交渉なしで実質上ガツトに加入したと同様の利益に均霑する道を開くことに努めることといたしまして、去る九月十七日からジユネーヴで開かれました第八回会期において、会議における折衝と並行しまして、その関係国に対し仮加入に関し種々交渉を行つた結果、幸いにして、十月二十三日、ガツト加盟国三十三箇国のうち、賛成投票二十七票、反対投票なく、棄権六票をもつてわが国の仮加入
そこで、わが国は、右困難を打開するために、関税交渉なしで実質上ガツトに加入したと同様の利益に均霑する道を開くことに努めることといたしまして、去る九月十七日からジユネーヴで開かれました第八回会期において、会議における折衝と並行しまして、その関係国に対し仮加入に関し種々交渉を行つた結果、幸いにして、十月二十三日、ガツト加盟国三十三箇国のうち、賛成投票二十七票、反対投票なく、棄権六票をもつてわが国の仮加入
今次仮加入は、現在のところガツトの一般関税交渉が行えないため、これを行い得る時期まで日本に対しガツト加盟国としての権利義務を認める趣旨のものであります。
今次仮加入は、現在のところガツトの一般関税交渉が行い得ないため、これを行い得る時期まで日本にガツト加盟国としての権利義務を認めるものであります。
また関税率以外の通商貿易関係におきましても、為替問題につきましては国際通貨基金の加盟国として、同基金の規約の趣旨を尊重しつつ、わが国経済の実情に即した管理制限を行うことが認められておりますし、また輸出入品の制限取締りに関しましては、実質的にガツト加盟国で現に行われております規制に準じて、日本の経済の事情に即した統制管理を行うことができるようになつております。
また、関税率以外の通商貿易関係におきましても、為替問題につきましては、国際通貨基金の加盟国として、同基金の規約の趣旨を尊重しつつ、わが国経済の必要に即した管理、制限を行うことが認められており、また輸出入品の制限、取締りに関しましては、実質的にガツト加盟国間で現に行われておりまする規制に準じて、日本の経済事情に即した統制管理を行うことができることになつておるわけであります。
これは日本との関税交渉をメージャー・ネゴシエーションでないと言い切ることは実際上はむずかしい話ではないかと見られておりますが、ただ日米通商航海条約が批准されますれば、アメリカとの関係におきましてはガツト加盟国と同様の税率が日本に対しても適用される。
ガツトで留保したものでも、日本としては承認するかしないかという別の立場が出て来るわけで、従つてこれはガツトと同様に坂扱う、つまり日本がガツト加盟国であるかのごとく取扱つてくれ、こういう趣旨であります。従つてガツト以上のものはないわけであります。又インドとしては、ガツト加入国以外の国との協定においても、この旨趣は常に主張しておりまして、そのできた協定にはこれが入つております。