1982-03-16 第96回国会 参議院 予算委員会 第9号
そういう点からばかりでなくて、やはり山村住民のいろんな理解とかあるいは協力がありませんと、カモシカ自体の保護ということもこれは支障を来すんじゃないかと思いますね。そういう点から、私はもう何回も申し上げますけれども、カモシカの保護に異議を唱えているわけじゃないんです。
そういう点からばかりでなくて、やはり山村住民のいろんな理解とかあるいは協力がありませんと、カモシカ自体の保護ということもこれは支障を来すんじゃないかと思いますね。そういう点から、私はもう何回も申し上げますけれども、カモシカの保護に異議を唱えているわけじゃないんです。
カモシカについてその点を若干説明しますと、カモシカが特別天然記念物ということで現在指定されておりますのは、カモシカ自体がわが国固有の動物である、わが国にしかいない動物であるということ、しかも大型の野生の哺乳類でございまして、進化の最先端に位置する動物であるということ、それから高地寒地適応型で、一定のなわ張りを持って生息するという生態上の特色を持つ学術上大変貴重な動物である、こういった観点から、天然記念物
文化財保護法の一般的な規定でございますと、建造物でございますとかあるいは絵画、彫刻等、これにつきましてはもちろん所有者が明確でございますから、その所有者の態様に応じまして、所有者自身が適切な管理を行い得ない場合には別に管理団体を指定して管理をさせるというようなことがあるわけでございますが、ただいま申し上げましたように、カモシカ自体は野生の動物でございますので、そうした処置は実際上講じ得ないということでございます
その次は肺虫にやられているというように、決してカモシカの方の側になっても、確かに保護すべき鳥獣の一種であるし、ニホンカモシカは特に天然記念物として大事だと思いますが、このカモシカ自体もいまや生息地がなくなっている。だんだんに食うものがなくなって、必死になっていま食っているんです。現在のまま放置しておきますと、保護をすべき天然記念物のカモシカそのものもだんだん自然死などをするという危険がある。