1981-05-12 第94回国会 参議院 商工委員会 第9号
それでは今度の日加首脳会談で、前々からカナダ政府は日本政府に対してカナダ炉の採用というものを相当強く迫ってきておるという話も聞いておるわけですけれども、今度の首脳会談ではどういう話になったのか、あるいは事前に通産省とカナダ政府との間にはこの導入をめぐってどの程度まで突っ込んだ話し合いが行われているのか、お聞かせ願いたいと思います。
それでは今度の日加首脳会談で、前々からカナダ政府は日本政府に対してカナダ炉の採用というものを相当強く迫ってきておるという話も聞いておるわけですけれども、今度の首脳会談ではどういう話になったのか、あるいは事前に通産省とカナダ政府との間にはこの導入をめぐってどの程度まで突っ込んだ話し合いが行われているのか、お聞かせ願いたいと思います。
○吉田正雄君 次に、カナダ炉の導入についてお尋ねをいたします。 御承知のように、このカナダ炉の導入については電源開発株式会社がこの導入を目指してカナダ政府との間に相当以前から交渉を進めてきておりますし、それから国内においても通産が電発と組んでカナダ炉の導入ということで今日までかかわってこられたことはこれは周知の事実です。
そういう意味で、カナダからのウランの入手が容易になるのじゃないかという意見もございまして、それらも一つの検討課題ではございますが、現在までの懇談会の審議等におきましては、その評価をもってカナダ炉を入れるとか入れないとか、そういう議論にまではなっておりません。
その他たとえばアメリカでは、研究炉といたしましては、MSRE——溶融塩炉といいますが、そういうところでも使っておりますし、あるいはカナダで、カナダ炉と言われております有名なCANDUという炉でもトリウムを使ってみようというような動きがあるわけであります。
○小宮委員 それから最近電力業界の中に、といっても電源開発あたりでカナダ炉の導入が計画されているように聞くわけですが、このカナダ炉は、「ふげん」と同じように重水炉ではありますけれども、天然ウランを燃料として、プルトニウムの再利用を目的としない、いわば核燃料使い捨ての原子炉であるということが言われているわけです。
他面また、カナダ炉の場合には、使用済みの燃料はやはり非常な放射能を持っておりまして、これをそこらに勝手にほうり出すわけにも参りません。厳重な貯蔵装置を必要といたします。あるいは、廃業処分のためにいろいろと技術的な手間をかけなくてはなりません。
○佐々木政府委員 政府から何べんも調査団が出まして、いろいろ調査した点は、もちろん経済性の問題もありますけれども、事原子炉に関する限りは、何と申しても安全性の問題が一番中心でございますので、英国炉のみならず、米国炉に関しても、カナダ炉に関しても、集め得る限りの資料を集めて検討しつつございます。