1983-03-07 第98回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第3号
琉球セメントもカイザー社の資本が入っていた。これが純日本資本になったというだけでも前進だったのですが、おっしゃるとおり本土においても構造不況業種ということになっておりますから、そこらの影響が出ていると思いまして大変遺憾にたえませんが、沖縄のそういう地場産業あるいは将来の沖縄の二次産業を中心とする活力というものは、何とかならないものかと思っております。
琉球セメントもカイザー社の資本が入っていた。これが純日本資本になったというだけでも前進だったのですが、おっしゃるとおり本土においても構造不況業種ということになっておりますから、そこらの影響が出ていると思いまして大変遺憾にたえませんが、沖縄のそういう地場産業あるいは将来の沖縄の二次産業を中心とする活力というものは、何とかならないものかと思っております。
ところが実際問題としては、カイザー社であるとか、アルコアであるとかというようなアメリカのいわゆる国際企業、こういう多国籍企業自身が低開発国で開発をしているわけです。それを輸入するときに、わが国は特恵関税を適用しなければならない、この辺の矛盾がものすごくあるわけです。そしてひっくり返っていって、これがドル危機の、いわゆるドルのアメリカからの流出の問題にもからんでいるわけです。
しかしながら、たとえばアメリカ系の企業、第三国の企業その他の実績もちゃんとわかっておりますが、はたしてたとえば琉球セメントのカイザー社の資金が何%とか、そういうふうに的確に全琉の経済の中で沖繩県民以外、日本本土以外の資金、外国の資金がどれだけのウエートを占めておるかという問題については、そのような詳しい調査、区分けというものはきわめて困難であるせいもありますが、実際はまだそこまでいっておりませんので