1950-02-17 第7回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
それからその他の関係方面との折衝につきましては、実はまだオリンピツクに日本が参加しておらない関係から、具体的にオリンピツク参加というような問題で、国庫補助はどうだろうというような折衝は、何ら一度もしておらないわけであります。ですから、それが困難であるかどうかは、具体的にまだわかりません。
それからその他の関係方面との折衝につきましては、実はまだオリンピツクに日本が参加しておらない関係から、具体的にオリンピツク参加というような問題で、国庫補助はどうだろうというような折衝は、何ら一度もしておらないわけであります。ですから、それが困難であるかどうかは、具体的にまだわかりません。
(拍手) かくのごとく、内には世界的記録の樹立、外においてはこれに呼應するがごとき力強いオリンピツク参加への大きな示唆があり、いかばかり若人の耳朶を刺戟したことかわかりません。しかしながら、他の客観的情勢が今日までスポーツ界をして健全な歩みをたどらせて参つたでしようか。われわれは、これを考えてみなければならないのであります。
さらに日本選手のオリンピツク参加の道が開かれたことは、さきの弁士によつて何回も繰返されたところであります。日本がスポーツ界という限られた世界ではありますが、とにかく一國として認められたことは、今後の日本にとつて実に輝かしい光明と言わなければなりません。 思い浮かべるのは、戰前のわが國の國際スポーツ界におけるの地位と実績であります。
日本のオリンピツク参加の復活は國際オリンピツク委員会の採決にまたなければならないことは申すまでもないことであります。昨年の夏、ロンドン会議に資金難その他の関係で日本の國際オリンピツク委員を派遣し得なかつた日本スポーツ界は、今年こそローマに永井氏を派遣せんと努力したのでありますが、再度資金その他の難問題で、まつたく絶望となつたのであります。
○近藤政務次官 オリンピツクにわが國が参加を許されるかどうかということは、マツカーサー元帥とオリンピツク委員会との意思によるものと考えられるわけでございますが、オリンピツク大会出場の各代表は政府の代表ではないから、オリンピツク参加の問題は講和條約締結の時期とは必ずしも関係がなく、連合國の対日管理政策がこの方面に緩和されるかどうかにかかるところが多いと思つております。