1956-04-24 第24回国会 衆議院 商工委員会 第38号
たとえば最近の例ではオオタ自動車が更生手続を開始したために、八〇%は切り捨てられて、二〇%は四カ年すえ置きとされた。こういうことに対して、本法の趣旨からいって下請業者というか、下請代金の保護という上から、先取特権を認めようという意見もあるのですが、こういうことについてのお考えはどうか。
たとえば最近の例ではオオタ自動車が更生手続を開始したために、八〇%は切り捨てられて、二〇%は四カ年すえ置きとされた。こういうことに対して、本法の趣旨からいって下請業者というか、下請代金の保護という上から、先取特権を認めようという意見もあるのですが、こういうことについてのお考えはどうか。
さらに昨年一月更生手続を始めましたオオタ自動車の更生計画案は、このほどまとまったわけでございまするけれども、これにいたしましても下請の代金は八割までが切り捨てになっておる。
オオタ自動車にいたしましても高砂鉄工あるいは理研製鋼にいたしましても、支払いがわずか一割ないし二割しか支払われておられぬ。その反面大口債権とか銀行とかは百パーセント支払われておる。これはこの法案とは面接関係はないかもしれませんが、下請代金という意味で関連がございますので、この次には更生法適用会社に関する下請代金の問題についての法案を早急に一つ作っていただきたい、こういうふうに考えております。
あるいはまたオオタ自動車の更生計画では、その下請代金は二割しか払ってもらえない、八割は切り捨てになっておる、こういうような状態になりますと、むしろ会社更正法が下請企業を圧迫する、何とかして改正をしてもらいたい、こういう声があるやに聞いておるわけですが、参考人としてはどういうような御意見であるか、お聞かせ願いたいと思います。
○山中参考人 それではこれはまた実例で申し上げますが、オオタ自動車の場合で言いますと、鉄板も使いますし、われわれの鋳物も使いますし、その他いろいろ完成部品も使っておられますが、鉄板なんかを納めておられる方はこれはおかしいなと思ったら引き取れます。そうしてそれをほかに販売するわけです。ところがわれわれの場合は引き取ってもどうにもならないわけです。
オオタ自動車はやはりいろいろ御批判もあろうかと思いますけれども、竹崎管財人の辞任の問題をめぐりまして、ここの約一カ月くらいが非常に重大な危機に直面するのではないかというふうな状態にきておるわけであります。 これらの現象面は何によって参ったかというふうなことを私見として申し上げたいわけであります。
委員長 横田 正俊君 通商産業政務次 官 古池 信三君 中小企業庁長官 岡田 秀男君 事務局側 常任委員会専門 員 林 誠一君 常任委員会専門 員 山本友太郎君 常任委員会専門 員 小田橋貞寿君 説明員 公正取引委員会 調整課長 丸山 泰男君 参考人 オオタ自動車工
○高橋衛君 オオタ自動車の寺沢さんにお聞きしたいと思います。非常に幼稚な質問で恐縮でありますけれども、オオタ自動車の説明書を読んで見ますると、最近売上がぐんぐん殖えている。それ以上に又受取手形、売掛金が殖えて行つているのでありますが、それにもかかわらず支払のほうは殆んど殖えていない。漸次改善されているという状態でありまして、非常に敬意を表するのであります。
○豊田雅孝君 先ほどオオタ自動車工業の寺沢社長からは、九十日乃至百二十日の手形についても商工中金から割引を受けておるというお話でありまして、これは商工中金がやや政府的な色彩を帯びておる金融機関なるが故に非常に無理をして割引いておるのだと思いますが、他の会社でも九十日乃至百二十日のこういう手形をもらつた下請業者というものが、どういう方法で金融を受取るか、それについてお話をそれぞれ伺つたらと思います。