1969-06-26 第61回国会 衆議院 本会議 第52号
(拍手) 農地改革が実施されてから二十年、かつて大正デモクラシーの時期に、小作制度確立のため情熱を傾けた農政担当者が、自来四十年の長きにわたり理想としてきた、耕す者がその田を持つの農地制度は、改正案によっていまや百八十度の転換を示し、少数のエリート農業の育成に踏み出そうとするものであります。
(拍手) 農地改革が実施されてから二十年、かつて大正デモクラシーの時期に、小作制度確立のため情熱を傾けた農政担当者が、自来四十年の長きにわたり理想としてきた、耕す者がその田を持つの農地制度は、改正案によっていまや百八十度の転換を示し、少数のエリート農業の育成に踏み出そうとするものであります。
農地改革が実施されてから二十年、かつて大正デモクラシーの時期に小作制度の確立のため情熱を傾けた農政担当者が、自来四十年の長きにわたり理想としてきた、耕す者がその田を持つ農地制度は、改正案によっていまや百八十度の転換を示し、少数のエリート農業の育成に踏み出そうとするものであり、法改正によって借地による規模拡大がある程度可能になり、かつてのような小作人泣かせの地主制度にはならないとしても、種々の弊害が発生
一〇%が、日本の農産物の生産市場において三〇%のシェアを占めるまでにエリート農業が拡大しつつあるわけです。そうなりますと将来は、兼業農家なんかは一般の市場に対する食糧の安定的な提供という点においては、ほとんど役割りをになっていないのじゃないか、こういうふうに私は思うわけです。
○三ツ林委員 政府が農業金融制度の整備拡充を考えるにあたって、構造政策の推進という観点から、今後特に自立経営の育成に重点を置くということになると、より基本的な、たとえば土地基盤整備のような、従来の経営構造改善資金等一般農業者に対する資金ワクを圧縮し、エリート農業者というか、一握りの農業者のみを優遇するような結果を招くおそれなしとしない。
したがって、よく言われますように、農林省はエリート農業を育成しているんだ。八百万円借りるという人は、しかもこのワクというものがごくわずかでありますから、全くのエリート農業です。こちらのほうは、ほんとうに生活に困った人で、しかし農業をやろう努力をしていこうとする人たちに貸し付けるものが、据え置き期間が二年短いということは、他の条件が同じであっても、私はどうも納得ができないのです。