1996-03-27 第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第3号
○参考人(エズラ・F・ヴォーゲル君) どうして有事の場合ですとアメリカの目から見ると資本だけでは足らないかというと、やっぱりアメリカの世論は民主主義の気持ちが物すごく強いんですね。特に冷戦後、アメリカははっきりした戦略がないから世論の影響は物すごく強いんです。日本を守るために我々の人間は亡くなって、日本人は資本だけを使おうかと。いや、それはアメリカの世論に通じない話ですね。
○参考人(エズラ・F・ヴォーゲル君) どうして有事の場合ですとアメリカの目から見ると資本だけでは足らないかというと、やっぱりアメリカの世論は民主主義の気持ちが物すごく強いんですね。特に冷戦後、アメリカははっきりした戦略がないから世論の影響は物すごく強いんです。日本を守るために我々の人間は亡くなって、日本人は資本だけを使おうかと。いや、それはアメリカの世論に通じない話ですね。
○参考人(エズラ・F・ヴォーゲル君) 今、高野さんがおっしゃったように、有事の場合ですと、日本は命をかけないで血を流さない。アメリカ人が亡くなれば多分日本に対する反応は非常に強い。アメリカはその点で世論がかなり強くなると私は思いますね。イラク戦争のとき日本はべらぼうの資金を使ってもやっぱり批判が残った。
○参考人(エズラ・F・ヴォーゲル君) それは継続すると思います。それは変わらない。そういう政策は、むしろアメリカの新聞は今もう少しはっきり台湾を支持するということを言いたいけれども、結局アメリカの利害関係を考えて、政権の専門家は今のあいまいさは必要だとよくわかっているから、そういう点は変わらないと私は思っております。