1997-04-04 第140回国会 参議院 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第2号
それと同時に、山田先生の方からおっしゃられた公務員の守秘義務の問題とか、これは言うのは簡単ですけれども、やっぱり法律との関係では、私は、非加熱剤の問題のときのあのエイズ患者のエイズ菌を保有したかどうかという問題で委員会でいろいろ議論して、保健所の例えば医師が検査に来て知り得たと。しかし、それは本人にも言っちゃいけないとか身内にも言っちゃいけないとかという問題等もあるわけですね。
それと同時に、山田先生の方からおっしゃられた公務員の守秘義務の問題とか、これは言うのは簡単ですけれども、やっぱり法律との関係では、私は、非加熱剤の問題のときのあのエイズ患者のエイズ菌を保有したかどうかという問題で委員会でいろいろ議論して、保健所の例えば医師が検査に来て知り得たと。しかし、それは本人にも言っちゃいけないとか身内にも言っちゃいけないとかという問題等もあるわけですね。
危険信号が、要するに、日本の状態でいきますと、七月にいわゆる帝京大症例、第一号のエイズ患者らしき人があらわれていて、このときに危険信号がもう発せられていたわけですし、それからアメリカ側でも、そのように非加熱の中でもってエイズ菌がまざっている可能性があるから回収したいというふうなことがあったので、厚生省の中はまさしく。パニック状態であったと思うのですね。
ところが、その後、国際ウイルス学会でエイズ菌がはっきりと認定された後であるにもかかわらず、このようなすばらしいことを言っていながら、何ら方策をとっていない。八五年の七月に加熱製剤が承認されて出荷されるまで、私は、何らかの形、とるべき道があったのではないかと思うのですが、危険危険とわかっていながら販売を続けたわけですね。
それにもかかわらず、ずっとつくり続けて、その途中においては、いわゆるエイズ菌も固定されるという状況も起こるわけです。それでもこの財団をつくり上げてしまうということについて、不自然を感じませんか。何かあったという話を聞きませんか、これについて。
注射打たれちゃうのですから、エイズ菌の入った非加熱製剤を。二千人がエイズになる、四百人が既に死んでおる。なぜそこまで被害が拡大したのか。それは、もっと早く資料が出ていれば、いろいろな対応策ができたはずじゃないですか。
そこで、この「副作用とは当該医薬品成分の薬理作用から生じるものをいい、異物の混入は副作用には該当しない」、異物の混入は、いわゆるエイズ菌なんかの混入は副作用には該当しないというお考え、これは今もそのお考えでしょうか。それとも、今はそうではないというふうに思っておみえですか。
法律のように、エイズ菌をばらまくような常習者は傷害を与えるということになるから刑法の適用になるのだと言われております。その三つが今の法律の対象になる者の中身であると思われるわけです。これを法律にはっきり書いてその人だけを対象にするんだというふうなことができるかといいますと、衆議院の法制局は、そういうことは立法上不可能です、憲法十四条に触れます。
その治療として患者の方々が輸注を受けて、そしてまさかそこに汚染されたものが入っておる、エイズ菌が入っておるというようなことは全く考えてない、お医者を信頼し、そして製剤としてあるものを信用してこれを打ち続けた。ここに大変な悲劇が出てきたわけでございます。
ですから、血液製剤の中に混入したエイズ菌の問題についての厳然たる事実があって、この処理をしていなかったということによって、この熱処理をしたならば目的を達成するのだということであれば、これは言うなれば薬害、副作用、薬害作用と考えてよろしいのではないか。それは解釈できないことはない。救済法に条文の足りない点があれば、どこかの字句を修正すればいいのではないかということを指摘しておきます。
○左近分科員 エイズ菌のウイルスはまだ医学的に十分究明されておらない、こういうことですが、血友病患者にとっては、特にエイズに感染された患者は、まあいえば死刑を宣告されたみたいなものでして、私はこれは重大な問題だと思うのですよ。 そこで、なぜ血友病患者がエイズウイルスに感染をしたのか、これは端的に理由はわかっていますね。なぜですか、これは。
その非加熱製剤の中にはエイズ菌が含まれておる。それは患者は知らぬで、あなた方は知っておったかもしらぬ。あなた方は知っておったかもしらぬが、患者は知らぬでそれを投与されてエイズに感染をしている。これは、大臣、どう思われますか。患者団体などからも、こういうことについては、国の責任、製薬会社の責任、これはこれから強く指摘がされるのではないかと思うのですね。
○左近分科員 血友病患者のうちエイズ菌を保菌されて感染されている方が非常に多いわけですね。これは、エイズ菌というのはかなりの潜伏期間がある。したがって、今言われた九百四十八人の感染者のうち、いずれかの時期にはこれはエイズ患者になるわけでして、これは将来厚生省としてはどのような数字を考えておられますか。
そういう点で、アフリカの子供たちが医療行為によってエイズ菌に侵されることがないようにしていくことが重要でありますし、我が国のアフリカ諸国に対する医療分野での経済協力も大変重要な意味を持つと思うのです。「サハラ以南アフリカに対する医療分野に係る経済協力実績」、これはそちらの方からいただいた資料でございますけれども、我が国の経済協力予算の中でどうも医療援助費が大変少ないのですね。
もう一つ、売上税はエイズ菌だ、こういうちまたの声もあるのですね。すべての商品、サービスに五%の税金がかかることから物価が上がる、物価が上がると消費者は買い控えをする、消費が冷え込めば当然景気は悪くなる、景気が落ち込むと国の税収が減る、税収が減れば結局今度は税率を上げざるを得ない。今回は五%、中曽根政権がかわったときにはあるいは七%、また次の政権にかわったときには一〇%になるかもしれない。