1970-03-10 第63回国会 参議院 外務委員会 第3号
○国務大臣(愛知揆一君) ウ・タント提案の、これは「国連大学」と彼は言っておりますが、これは昨年の総会で事務総長の年次報告の中にこのことに言及されたわけで、その言及をもとにして決議がなされておりますけれども、これを日本に誘致するということについては、総理大臣はじめ文部大臣はもちろん、私もそうですが、先般衆議院の予算委員会であったかと記憶いたしますが、大蔵大臣も全面的な協力をいたしたいという発言をいたしておるわけでございまして
○国務大臣(愛知揆一君) ウ・タント提案の、これは「国連大学」と彼は言っておりますが、これは昨年の総会で事務総長の年次報告の中にこのことに言及されたわけで、その言及をもとにして決議がなされておりますけれども、これを日本に誘致するということについては、総理大臣はじめ文部大臣はもちろん、私もそうですが、先般衆議院の予算委員会であったかと記憶いたしますが、大蔵大臣も全面的な協力をいたしたいという発言をいたしておるわけでございまして
それから、これは非常にむずかしい問題であるけれども、化学兵器と生物兵器について、イギリスの案等もありますし、ウ・タント提案もあるので、これからは単に戦争の使用禁止だけじゃだめなんですから、開発、製造、貯蔵等をどういうふうにして禁止するかという問題について真剣に取り組んで、それでこのジュネーブの委員会で積極的な提案をやっていく、こういう基本姿勢がほしい。
なお、ウ・タント提案では、催涙性ガスの死亡例まで引用して、禁止には催涙ガスも含めるべきであることを特に強調しておりますが、現に、警察機動隊、自衛隊で保有し、使用しているCN、クロルアセトフェノン、あるいはCNS、クロルアセトフェノン液については、ウ・タント提案との関連においてどう考えておられるのか、この際特にお伺いしておきたいと思います。
だから、その中には北爆の無条件停止というような、そういう端的なものではなしに、両方とも、とにかく撃ち方やめろ、停戦をしろ、話し合いをして休戦に持っていけ、これが最初のウ・タント提案であります。アメリカはこれを受諾したわけです。ハノイは受諾に至らなかった。これは私は非常に解決の可能性を持っておる案であると思います。
まことに残念だと思っておりますが、現在においてもやはりこのウ・タント提案というものはこの戦争を片づける一番現実的な提案だと私は思っております。この提案には政府も支持をいたすものでございます。
こういう線で、これはアメリカに対しても、これは当然アメリカもウ・タント提案を受諾したんですから、むしろ問題はハノイにあるでしょう。ハノイが、だれが見ても現状において平和的解決はそういうよりほかにないであろうというこの考え方に支持を与えて、そしてこの戦争を早く終わらせるような機運というものが生まれることを強く私は希望したいのでございます。そのために私は必要ならどんな労もいとわない考えでございます。
こういうことができれば、これはアメリカ自身としても、北爆はやめた、そうして、北のほうからは、やめておるときに、北からの兵力、物資の増強があって、来るということでは困るという、お互いに信用していないわけですから、相互不信ですから、こちらが北爆とめても、その間に南への兵力やあるいはまた物資の増強をしたのでは、何のために北爆やめたかわからぬということで、ウ・タント提案というものは、あれを停戦に持っていくため
そういう点で、ウ・タント提案というものは非常にどちらに対しても何か話に入りやすい提案だったですね、最初のは。それがいまはだいぶ変わっているようでありますから、来たならば、どうしてそういうような変化、ウ・タントさんの持っている情勢判断の変更基礎になった情勢判断ですね、それはよく話をしてみたいと考えている点でございます。
そこで、これは総理大臣にお尋ねすべきことですが、総理大臣は先日私の質問に答えて、ウ・タント事務総長が来日する機会には、ウ・タント提案に関連をして協力もしたいし日本も独自の案を出してみたい、私たちの考え方を述べたい。それから衆議院では、ウ・タント提案に協力をしたいという表現をとられております。
ここにやはりウ・タント提案にもひっかかる問題ができてくるわけで、しかし、現実を見れば、北と南とが別の政治の機能をもっておることは、これは現実である。いろいろ言い分はあるにしても、現在、北と南とは、いろいろ政治に対する基本的な考え方も違う。
それはウ・タント提案を支持するということなのか、あるいは、日本が独自の何らかの提案を持って会談をするということなのか、その辺、これはひとつ総理からお答えをいただきたい。
こういう形で一日も早くこの戦争が片づくことは、われわれも望むところでございますが、ウ・タント提案がハノイ政府によって拒否されたということは非常に残念である。しかし、ウ・タント氏もまだ望みを捨てていないようでありますから、これは和平への努力を継続されることをわれわれも心から望んでおる次第でございます。
さきに、ベトナム和平に関しまするウ・タント提案が、北ベトナム側によって拒否されました。かつまた、アメリカ側の北ベトナム直接交渉が不調に終わりました。北爆が新たな拡大を迎えたいま、何かベトナム和平のチャンスは失われたかのごとき感を呈しておりますが、事態は必ずしもそう断じ切れないものがあると思うのであります。
ただ、そう考え、また念願しておるだけでは、やはり日本の外交というものは実際に成果を発揮し得ないのであって、やはり問題は、これを具体的にどう行動に移し、それを実現するかにあると思うのでありますが、かりにウ・タント提案が、目下のところこれはなかなか取り入れられないといたしましても、日本は真にアジアの最高の指導国としてこれを実際に推進する立場を宣明し、さらに一歩前進の行動、前向きの行動をとることが必要ではなかろうか
アメリカ側では、一応ウ・タント提案というものを、これはいいじゃないかと、かように申しておるのですから、そういう意味で一つのきっかけであることはわかります。ウ・タント事務総長は近く日本にも来る、来日するということでありますから、私どもはそういう機会に、この平和、和平交渉、これを進め得るかどうか、さらに協力するような考えでございます。
しかし片一方は、とにかくこれをいれてない、拒否している、こういうことですから、このウ・タント提案というものを私どもは歓迎しておる、この気持ちを十分北も理解していただき、また南も理解して、そうしてほんとうに一体となって話をきめることが先なんじゃないのか。どうもまだ話し合うというその段階にきておらない。これは私はまことに残念だと思います。
これはまあ失礼な話ですけれども、四月の二十日ですか、あなたのほうの自由民主党の中の藤山さん、赤城、中曽根、古井、川崎さん、遠藤、宇都宮、大石、稲葉、この皆さんが会合を持たれて、ウ・タント提案を支持する、こういうことを申し合わしておられるわけですね。これは新聞で拝見したのだから、御本人の名前をあげることは失礼です。失礼ですけれども、新聞そのままを正直に申し上げる。
○多田省吾君 私は、このようなウ・タント提案の新しく行なわれた機会に、日本政府として、いまこそもっと北爆の問題も関連して、そしてアメリカあるいは北ベトナム当事者に対して、もっと積極的な提案をなすべきであり、努力をなすべきである、そのように思うわけでございます。
ウ・タント提案の三原則というものは、現在の時点で早くベトナム紛争を終わらすための非常に示唆に富む提案であると考えておるわけでございます。しかし、常にいろいろ政治は動くものでありますから、こういう線で一日も早く戦争が終結を告げることが、われわれの非常に強い願いであるわけでございます。
○多田省吾君 ウ・タント提案につきまして、新しい提案は北爆の停止ということに対して一歩後退したようなふうに受け取られる、そのために北ベトナムが反対しているようにも受け取られるわけでございますが、大臣はどう考えますか。