1971-08-10 第66回国会 衆議院 外務委員会 第3号
一つの先例といたしまして、ウイルソン大統領が国際連盟をつくるのに大いな尽力をいたしましたわけでございますけれども、結局はアメリカの上院の承認を得られませんで、結局米国は国際連盟に加盟しなかったという先例がございます。
一つの先例といたしまして、ウイルソン大統領が国際連盟をつくるのに大いな尽力をいたしましたわけでございますけれども、結局はアメリカの上院の承認を得られませんで、結局米国は国際連盟に加盟しなかったという先例がございます。
すぐれたリーダーシップのない民主政治は愚民政治に堕するおそれがあると、ウイルソン大統領は指摘いたしました。国民の多くが、いまこそ、佐藤総理の強力なリーダーシップと果敢なる実践とを待望いたしております。それこそが、政治不信の解消にも連なることでありますので、総理の御決心のほどを率直にお伺いいたしまして、私の質問を終わります。(拍手) 〔国務大臣佐藤榮作君登壇、拍手〕
みずからの権力におごり、みずからの力におごって、党内一致の結束を破って反対党を無視した悲劇は、第一次世界大戦争後におけるウイルソン大統領です。ウイルソン大統領があれだけの声望と実力を持ちながら、時の半数の野党を無視して、単独に国際連盟に走ったがゆえに、彼自身構想した国際連盟はむざんに崩壊し去った。
それで一九一九年の八月、上院で一議員がウイルソン大統領に向いまして、大統領の判断では、大統領が布告を発して、その布告で平和克服のことを宣明するということは、大統領の職権上不可能とあなたはお考えになりますか、こう質問いたしましたところが、同大統領は、自分の判断では自分がさような権限を持たないばかりでなく、どんな事情のもとにありましても、正式の平和條約の批准に先だちて、かような方法をとることに自分は同意