1976-10-20 第78回国会 衆議院 外務委員会多国籍企業等国際経済に関する小委員会 第1号
それで特に向こうでそういう何と言うか、インドネシアはインドネシアナイゼーション、これはインドネシア民族でなければいけない。ところが華僑系と主に手を握ったとか、あるいはそういう問題はもちろんマレーシアにもございますし、つまりなかなかいいパートナーが見つからない。見つかるのは、やはり企業能力から言いますと、華僑系が強いわけですね、優秀である。
それで特に向こうでそういう何と言うか、インドネシアはインドネシアナイゼーション、これはインドネシア民族でなければいけない。ところが華僑系と主に手を握ったとか、あるいはそういう問題はもちろんマレーシアにもございますし、つまりなかなかいいパートナーが見つからない。見つかるのは、やはり企業能力から言いますと、華僑系が強いわけですね、優秀である。
東洋で初めてオリンピック大会があるわけでありますから、同じ東洋人であるインドネシア民族、並びにこれの連鎖作用で他の民族が来ないようになりかねませんから、この点を含まれて——交渉では、いやしくも一国の大統領が謝罪とか陳謝とかいうことはあり得ないと思うのです。
それでまずインドネシアの国内事情を考えてみるときに、西イリアン解放というのは、インドネシア民族過去十二カ年にわたる国民一致した民族的悲願であるようです。新興国における民族主義的な感情というものは、われわれの予想以上に強烈なものがありまするし、伝え聞くところによれば、スカルノ大統領はこの問題に関して全生命をかけていると言われておる。また事態はまさにさようであろうと思います。
そうしてインドネシア民族独立の一つの英雄であり、これに対する気持というものが根本をなしておると私は思う。そうして同大統領が私にしばしば言っておるのは自分は決して世間で言われているように共産主義者でもなければ共産主義が好きでもない、いわゆるプロ・コミュニストの考え方じゃないのだ、おれはあくまでも人道主義者であり、民族主義者なんだということをしばしば私にも言明をしております。私はそれを信じております。
私はこの間からかりにアリ・サストロアミジョヨ内閣が倒れるようなことがあっても、大体スカルノ大統領がインドネシア民族の統一の象徴であり、そうしてやはり国民党というような政党が中心となって、そうしてその内閣の顔ぶれが変っても、政権の基盤になる政治勢力は私は大して変らぬだろうと思う。またいろいろな党派はあるけれども、対日賠償については、おのずから向うのやはり国論はきまったものがあるのじゃないか。