1958-03-12 第28回国会 衆議院 外務委員会 第12号
それからニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの昨年の十二月の報道ではインドネシア中央政府が瓦解して一つまたは数個の群島に若干の新しい主権政府が生まれることに備えなければならぬという意味のことをワシントン当局に訴えておる。こういうふうなアメリカの新聞論調などを勘案して情勢を判断してみると、必ずしも楽観を許さない動きが私どもには感じられるのです。
それからニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの昨年の十二月の報道ではインドネシア中央政府が瓦解して一つまたは数個の群島に若干の新しい主権政府が生まれることに備えなければならぬという意味のことをワシントン当局に訴えておる。こういうふうなアメリカの新聞論調などを勘案して情勢を判断してみると、必ずしも楽観を許さない動きが私どもには感じられるのです。
今日の経済的な非常な困難な時期に強固な地盤の上に立ち得るように、賠償を通じあるいは今後の友好関係を通じ、やっていきたい、こう考えておるわけでありまして、そういう意味においてわれわれはインドネシア政府の弱体化ということを決して喜びもせず、歓迎もせず、逆にわれわれは強固にインドネシア中央政府というものを育てていく、そうしてりっぱな国家が形成されることに努めて参りたい、こう考えております。
そういうことでありますので、私どもとしてはこれが将来のインドネシア中央政府を激しく壊滅に瀕する、あるいは四分五裂とするというような状況には、現状においてないということを判断して参りたいと思っております。