アクテムラ、そうですね、インターロイキン6を抑えるお薬です。 もう少しお話をしますが、四月十五日に、大臣御存じだと思いますが、量子科学技術研究開発機構が、COVID―19で生じるARDS、急性呼吸器不全症候群がサイトカインストームによって発生するサイトカインリリース症候群、CRSである可能性と、それを防ぐ治療標的としてIL6―STAT3パスウエーというものを提唱したことを発表しております。
第一号は、米国のイーライ・リリーという企業から塩野義製薬が輸入して申請いたしました、先ほどお見せいたしました人の糖尿病薬のインスリンですが、それ以外にインターフェロンとか、その他インターロイキン2、B型肝炎ワクチン、あるいは腫瘍壊死因子というまあこれは一種の抗がん剤ですが、そういったものが臨床試験に入っております。
同じくインターロイキン2に対しても十数社、ティッシュ・プラスミノゲーン・アクティベーターに対しても十九社、もうまさに過当競争をやっています。これを日本の活力のあらわれと言う人もおりますが、十九社のうちあるいは二十社のうち生き残るのは多分二、三社であろうと思います。