1985-04-10 第102回国会 衆議院 外務委員会 第6号
それは戦後のガリオアとかイロアとかという物資と違って、あなたのおっしゃる自由経済の中で日本がいい品物をつくって安く売ったから、アメリカの国民がついてきただけの話であって、これは正当な我々の売買の結果生まれた貿易の格差であって、それはありがたいが、そのありがたさというものは我々の努力の結果なんであります。 だからこの問題については、アメリカの識者は全部言っているのです。
それは戦後のガリオアとかイロアとかという物資と違って、あなたのおっしゃる自由経済の中で日本がいい品物をつくって安く売ったから、アメリカの国民がついてきただけの話であって、これは正当な我々の売買の結果生まれた貿易の格差であって、それはありがたいが、そのありがたさというものは我々の努力の結果なんであります。 だからこの問題については、アメリカの識者は全部言っているのです。
「今回この見返り資金特別会計を設けましたのは、従来ガリオアとかイロアとか申しまして、その使途が国民にはっきりわかっていなかったものを、」これをひとつはっきりと確認しておいてもらいたい。
そうして、たとえばエロアにつきましては——エロアとも言うしイロアとも言っておりますが、大体においてエロアのほうはまあ産業の復興の資材ですね。それは趣旨からいって当然そうなりますが、はっきりと、たとえば工業原料及び半製品とか、繊維とか、金属及び同鉱石とか、非金属の鉱産物、化学製品、またこの化学製品を内訳にしましてゴム、石炭、皮革類、油脂類、その他となっております。
「ガリオア及びイロア輸入による見返り円」というそういう件名で覚書が出されておりますが、これを見ますと、日本銀行内に政府名義で日本安定のためアメリカ援助見返資金特別勘定を設置するということになっておりますね。「連合国総司令部は随時米国援助ドル価格を日本政府に通報し、又日本政府はこれに基いて総司令部より日本政府に指示された交換率又は為替レートによって計算された等額の円を資金に預け入れるものとする。」
○木村禧八郎君 それから、次に伺いますが、この「ガリオア及びイロア輸入による児返り円」という、アメリカ総司令部の日本国政府あての覚書の第三項によりますと、「日本政府は総司令部によって承認された額と目的においてのみ資金から引出しをなすことが出来る。」ということになっていますね。日本政府の資金だとさっき言われたでしょう。
それから阿波丸の了解事項の問題ですが、これも繰り返すようになりますけれども、当時政府の答弁として、「これは当り前な話でありまするが、併しこのクレジット、或いはいわゆるガリオア、イロア・コアンド、費用と言いますか、或いは日本に対する棉花その他のクレジットをいゆうようなものが、恰かもアメリカ政府から日本が種々常に無償で以て貰っておるような誤解を与えておりまするから、この機会に了解事項として附加えたのであります
○政府委員(中川融君) 四月二十七日にこの国会で報告されたわけでありますが、その際に吉田総理大臣が、「これは当り前な話でありまするが、併しこのクレジット、或いはいわゆるガリオア、イロア・ファンド、費用と言いますか、或いは日本に対する棉花その他のクレジットというようなものが、恰かもアメリカ政府から日本が種々常に無償で以て貰っておるような誤解を与えておりまするから、この機会に了解事項として附加えたのであります
二十四年四月二十七日、参議院の本会議で時の総理吉田首相はこのことを、「これは当り前な話でありまするが、併しこのクレジット、或いはいわゆるガリオア、イロア・ファンド、費用と言いますか、或いは日本に対する棉花その他のクレジットというようなものが、恰かもアメリカ政府から日本が種々常に無償で以て貰っておるような誤解を与えておりまするから、この機会に了解事項として附加えたのであります。」
昭和二十七年四月二十六日と十二月のガリオア、イロアに対するアメリカの日本への申し入れ及びこれに対する日本政府の回答であります。それがまだ出ておりませんので、大至急これを出していただきたいと思います。
「このクレジット、或いはいわゆるガリオア、イロア・ファンド、費用と言いますか、或いは日本に対する棉花その他のクレジットというようなものが、恰かもアメリカ政府から日本が種々常に無償で以て貰っておるような誤解を与えておりまするから、この機会に了解事項として附加えたのであります。」と答弁いたしております。
○羽生三七君 ちょうど森さんが日韓問題に触れられて御質問があったので、一点だけ外務大臣にお尋ねをいたしますが、外務省は直接関係をされていないようですが、自民党の外交問題調査会ですかで、韓国へのてこ入れということを、そういう表現があったようですが、とにかく韓国の政治経済その他の安定策に何らかのてこ入れをするということが考えられ、さらに、この前の予算委員会の際に、私が、ガリオア、イロアの返済について、韓国
韓国の商工大臣が、今驚くべき韓国の政治危機、インフレ、これを克服するために、このガリオア、イロアの返済が韓国の経済復興に回ってくることを期待しておる、そういう旨のことを言っておるそうです。日本政府がそれに関知するかしないかは別の話でありますが、そう言っておるそうですから、これらのこともあって、私、なかなかこの問題は重大だと思います。
そこでお尋ねに入るわけですが、まずお聞きしたいことは、政府がガリオア、イロアを債務と心得るというその具体的な根拠であります。それは法的な根拠に基づくものなのかどうか。それとも政治折衝によってそういうふうになったものかどうか。
○羽生三七君 外交問題は一応これで終わりまして、これに関連する問題でございますが、ガリオア、イロアの問題につきましてお尋ねをいたします。 ただ、私、御質問する前に、私の立場を申し上げておきますが、実は私はもうこの問題につきましては、七、八年前から数回にわたってお尋ねをいたしました。ところが、私は具体的な問題にあまり触れることを避けてきた。
しかしながら、産投会計の財源がガリオア、イロア資金ででき上がっておるとするならば、かりに政府の心得るという言葉がどういうふうな意味であるかの議論は抜きにいたしましても、かりに債務ということになった場合においては、当然の帰結として、ガリオア、イロア資金がここに入っているのであるから、それによって返済をするということにそろばん上なるのではないか、こう聞いているのですから、これは事務的な御質問であります。
○横山委員 申すまでもなく、対日援助見返資金特別会計からの承継資産が相当この特別会計の骨になっておるわけでありますが、伝えられるところによりますと、ガリオア、イロアの返済問題が国会においてはいろいろ議論がありますが、政府の中で返済問題を相談されておるというのでありますが、かりにこのガリオア、イロアの問題が具体化する場合においては、どういう結果になりますか。
たとえば産投の将来は、イロア資金、ガリオア資金について今政府がアメリカと随時交渉しておる。アメリカとしてはガリオア、イロアを返せ、こう言っておる。政府は債務と心得ておる、こう言っておる。これについてもしかりにあなたの方で返済の交渉がまとまった場合に、イロア、ガリオアの返済をするとするならば、この産投の中から出さなければならぬ。ということは、そろばん上として当然そういうことになるのではないか。
○国務大臣(池田勇人君) ガリオア、イロアの問題は、ドル防衛と直接の関係は私はないと思っております。これは昭和二十九年、昭和二十八年にロバートソンと会談したときも、これを早く返してくれ、直ちに返してくれという要求がございましたが、それはお断わりいたしました。二十九年に重光さんとの話もありました。その後、日本の総理並びに外務大臣が行ったつど、これは話題に上っておるのであります。
その一環として日本に対して、ガリオア、イロアの借款の早期返還を要求しているがごとく伝えられておるのでありますが、この点については、社会党の諸君、あるいはまた日本の国民の人たちのうちでも、あれは借款ではないのだと、当時の救援物資であるのだという観点に立って考えておられる。これに対して、政府として総理大臣のお考えは、これは借款であるというふうに衆議院の予算委員会でも述べられております。
○千田正君 ガリオア、イロアの問題は、借款ではなくて、いわゆる借り入れであるという考え、それはわかりましたが、ドル防衛の一環としまして、ケネディがアメリカの国内の貿易政策は保護貿易政策的な方向はとらないのだということを言っておるのですけれども、現実においてアメリカの商工団体あるいは労働組合等は最近非常にこの点に力を入れ出しまして、自由貿易などやっていたのではアメリカのドル防衛はできないのだと、あくまで
ことに最近におきましては、岸内閣当時、きのうもちょっと申しましたけれども、安保条約が改定される、いわゆる日米新時代に入る、ついては、それ以前に、できることならばこのガリオア、イロアの問題も片づけておきたい、そういう点から相当積極的に、当時の佐藤蔵相は、前後五回、ロバートソンを初めアメリカ政府当局と折衝をしておる。
○加藤(勘)委員 時間がたくさんありませんから、私は簡潔にやりますが、きのうお尋ねしたことによってやや明らかになったことは、政府側では、ガリオア、イロアの問題は、無償で贈与したことは何もないという点で債務と心得ておる、こういうことが一つややはっきりしたわけであります。
ガリオア、イロアが債務であるかないかということはちょっともはっきりしていないが、商務省の文章でもよくわからない、こういうのでありまして、どうしてわからないかというと、ガリオア支出の予算をきめた一九四七年のアメリカの第八十議会で可決した追加予算法合衆国公法典第六十一巻六百二十五ページにちゃんと書いてある。それによりますと九つの条件があるわけなんです。
そこで、私は具体的にお伺いするのですが、当時のガリオア、イロアについての恩恵を受けた、ことにガリオア物資の恩恵を受けた国民感情というものはどういうものであるか。今日からその当時にさかのぼって、その当時の実際にああいう物資を目の前にしたときの国民感情はどうであったか。これについて大蔵大臣はどういうふうにお考えになりますか。
○加藤(勘)委員 大蔵大臣にお尋ねしますが、最近また債務にあらざる債務といわれておるガリオア、イロアの問題が問題になってきかかっておるようであります。
ですから、アメリカですら、終戦後に日本はただもらったと思っていたガリオアにしてもイロアにしても、あれは債権だということをはっきり言って――まけることはまけてくれるでしょう、しかし救援物資じゃないということをはっきり言っているのです。ですから原則はやはり完全に投資資金というものは保証されてなければ国民は私は承知できないと思うのですね。
○羽生三七君 このほかたくさん問題があるのでありますが、時間がもうちょっとしかなくなったので最後の質問をちょっと一問だけ触れておきますが、ガリオア、イロアの返済の問題は、私、当参議院の本会議、委員会等で数回触れてきた問題でありますが、この際政府にぜひお考えをいただきたいのは、私は今まで余裕を残した質問をしてきたのであります。
次にお尋ねをしたいのは、本日の新聞によりますと、政府はいわゆるガリオア、イロア、対米債務の交渉を急ぐという新聞の報道が出ておるのであります。
次にガリオア、イロアの返済問題でございますが、私は大蔵大臣当時からこのことは債務と心得ます、こう申し上げておるのであります。しからば債務にする場合には、もちろん国会の承認を得なければなりません。しかしてこの問題につきましては、外務大臣の意見は聞きましたが、私は自分の責任におきまして今考慮中でございます。結論は出しておりません。しかもこういう問題は外交の機微に関することでございます。
それから第二に、これも多年の懸案でございますが、ガリオア、イロアの問題について最近における何らかの交渉がございますか。またそれのあるなしにかかわらず、今後の御態度というものを承りたいと思います。
また、過去のガリオア、イロア資金の返済が要求されることも必至でありましょう。さらに、わが国の対アメリカ通常輸出も、アメリカ側の規制措置によって困難性を増し、その反面、日本に対する輸入自由化の圧力は、一そう強化せられるものと想像されます。こうしたことは、わが国の国際収支に直ちに響いてくることは明らかであります。この面から、早くも政府の所得倍増計画は破綻に瀕していると断ぜざるを得ません。
特に明年一月の大統領事務引き継ぎを前にして、対外軍事援助の打ち切り、防衛費、後進国援助費の肩がわりを初め、わが国への貿易自由化計画の日程の切り上げ問題があり、ガリオア、イロアの返済等が要求されるのではないかと伝えられておりますが、これに対しても、池田総理を初め関係閣僚は、いたずらに過去の経済成長を自分の手柄とするばかりでありまして、積極的に将来の対策を講じようとはされていないように見受けられるのであります
またガリオア、イロアの返還の問題につきましては、われわれは五、六年前からこのガリオアは債務と心得ております。この方針は変わりはございません。しかし今正式にこれが交渉は受けていないのであります。われわれは債務と心得ましてこれに善処いたしたいと思っております。 なお、アメリカの景気の問題につきましていろいろお話がございました。いろいろ議論はございましょう。