2021-02-22 第204回国会 衆議院 予算委員会 第15号
二十世紀の終わり頃に、アメリカの政治学者サミュエル・ハンチントンが、日本は、キリスト教文明でもない、イスラム文明でもない、中華文明でもない、日本はどの文明にも属さない日本文明であると喝破したことがありました。
二十世紀の終わり頃に、アメリカの政治学者サミュエル・ハンチントンが、日本は、キリスト教文明でもない、イスラム文明でもない、中華文明でもない、日本はどの文明にも属さない日本文明であると喝破したことがありました。
同じように、今度はちょっと離れますけれども、パレスチナというところで、御存じのように、一九四八年にいきなり、おれたちは二千年前はここに住んでいたんだからといってイスラエルという国ができたわけですけれども、それ以来、パレスチナを含みます中近東の、アラブ対イスラエルとか西欧文明対イスラム文明とかいろいろな表現はありますけれども、ごたごたが続いておりますが、そのパレスチナを何とかしないと、多分あの地域の問題
ハンチントンは、現代の世界には七つないし八つの文明があると論じておりますが、七つのうち、アジアには中華文明、ヒンドゥー文明、イスラム文明、そして日本文明のこの四つを挙げているわけであります。見失われがちなのは、ほかならぬ文明としての日本の存在であります。ハンチントンは日本を文明の一つに挙げておりますが、これはハンチントンに限ったことではありません。
特に、中国文明、ロシア文明、インド文明、それからイスラム文明、こう言われるところはもう過去の歴史からしても破壊と建設ということがずっと繰り返されて、結果的にですけれども、ある意味では、独裁または専制政治と、支配者とその他大勢という、これがずっと繰り返されている地域だ、こういうことであります。
その主な内容は、我が国は、イスラム世界との対話と相互理解を促進するため、寛容の精神を持ちつつ、文化交流、草の根交流など、様々な分野・レベルで更に文明間対話を推進すべきこと、我が国は、イスラム諸国との対話の積み重ねを基に、引き続き、欧米とイスラム社会との懸け橋としての役割を果たすなど、独自のイスラム外交を展開すべきこと、文明間対話を推進するためのインフラの一つとして、イスラム文明を継続的に研究する機関
イスラム文明とキリスト文明の衝突があるという話があるけれども、その文明の衝突ということで国々が衝突する必要はないと。いい例が日本だと。
第二には、我が国国内にイスラム文明を継続的に研究する機関を設置をすることであります。 欧米諸国には戦略的かつ総合的にイスラム研究を行うための機関がありますが、日本にもそうした研究をしているところはあるにせよ、なかなか戦略的、総合的な研究の推進には至っていないと思います。そうした意味では、是非こうした機関を設置すべきであります。
ローマ帝国のローマ文明にせよ、イスラム文明にせよ、中国文明にせよ、そういうものなんですけれども、日本は日本人だけでできた日本文化を基礎にしたまとまりですので、文明と言いにくい面があります。 しかし、イスラム圏になりますと、これはもう完全に文明でして、地域や民族を超えた共通の考え方や行動様式を持っています。
しかし、現地において自衛官が、イスラム教のお話もいたしました、イスラム文明を尊重しなければいけないというお話もいたしました。参ります隊員は、間違ってもそのようなことが起きないように、現場において現地の宗教にも習慣にも民族自体に対しても尊敬の念を持って接するということは徹底をいたしてございます。
三つ目、米英軍のイスラム文明を無視した振る舞い、これは本当に怒りを呼んでいると思いました。 影響力を持つシーア派の指導者が、占領軍はイスラムの敵、反米闘争を宣言した、この影響は私は決して小さくないと思うんですね。占領軍が掃討作戦を強め、治安を強化すればするほど、国民の反発は強まる、そういう構造ができつつある、そういうことだと思います。
そういう意味で、日本が対イスラム文明との対話をきちっと進め、相互理解を進める、私は、河野大臣はすばらしいところに着眼されたと、こう思っております。 日本はイスラム世界に対して手を汚しておりません、植民地支配その他、インドネシアとか一部ございますですけれども。そういう意味でも非常に親日的でありますし、また日本は多神教の社会ですから、元々、神道に仏教が入ってきて、いろいろキリスト教とか入ってきた。
二番目には、日本文明については、イスラム文明に対して異質性とか疎遠感を強調するよりもむしろ相互に共通の基盤に着目することが重要である。
イスラム世界がヨーロッパの覇権に屈したのは近々二百年ほどのことでありますが、このわずか二百年ほどの前はイスラムが、言わばイスラム文明が隆々としてむしろヨーロッパに威圧を加えていたわけでありますけれども、この二百年ほどの間、どうして西洋が覇権を握り、そして西洋中心主義の考え方が優勢になったのかということであります。
日本の文明とイスラム文明が非常に共通の基盤があるというお話を興味深くお聞きをいたしました。私、地元が京都なもんですから、祇園祭りの山鉾に確かにイスラムの織物などが掲げてあるのを改めて思い出しておりました。そしてまた、一世紀前までは大変対話があったということも興味深く聞いたわけですが、残念ながら、これが言わば途切れてしまった。その最大の問題は何なのか。
その日本とイスラム文明との、日本文明とイスラム文明との間の共通の基盤というそういうものがあるにもかかわらず、そしてまた一世紀前の日本人は、つまり明治の日本はイスラム文明に対する、イスラム世界に対する十分な関心というものを払っていたにもかかわらずそれがどこかで途切れてしまった、それは何かという御質問でありますけれども、今のお話の中で私が書いたものについて触れてくださいましたように、私は、やはり一九四五年
一つ、それは恐らくイスラム文明と西洋文明というのは一つ、全く一つずつのものとして対話ということを考えてみればそれは不可能かと思います。ただ、イスラム文明といっても様々な要素が入っているわけですし、現代社会ですから様々な人々がいて、イスラムの解釈も様々であるわけです。
○副大臣(杉浦正健君) イスラム世界、イスラム文明との対話、河野大臣が進められたのは大変すばらしい構想でございまして、日本ではイスラム研究会、日本の中にもイスラムを研究している方がたくさんいらっしゃいますので、そういう方々をリストアップすると。それから、イスラム世界でも日本とか東洋に関心を持っておられる方々がたくさんおられるので、先方でもリストアップしていただいております。
それで、恐らくイスラム文明との対話というときに、アラブ諸国の方でも非常に反応がよろしいのは、そういうふうに対等にお互い認めて話し合おうという姿勢が理解できるということなんだと思うんですね。それをした上で、今度は個別のやはり政治とか経済の問題というのにきちっと入っていくと。
を持った文明として共存していけるのかどうかということをぜひ一問お聞きしたいと思うのと、もう一問、なるべく簡潔に言いますが、外交についてなんですけれども、この間の合同審査の質問でもちょっと総理にお聞きしたんですが、ことし一月にカタールで行われた河野外務大臣の会見、これイスラムのいろんな人たちを集めて行ったんですけれども、その中で、日本のイスラム世界に対する、アラブ世界に対する外交の柱の一つとしてイスラム文明
○参考人(後藤明君) 最初の御質問の、イスラム文明というものと全世界のほかの文明との共存という問題ですが、イスラム諸国会議、小杉先生が御紹介しましたイスラム諸国会議の下部組織としてイセスコという組織がございます。
それは、例えばイスラム文明であるとか儒教文明であるとか、あるいはヒンズー文明であるとか、そういう文明を枠組みとして、現在の地球問題、国際問題を見ていく。その三つのレベルでの思考が必要である。 私は、先ほどの中川議員の言葉をかりれば、近代が非常に欧米中心的な世界であった、ウェストファリア体制以来、欧米中心的な主権国家体制というものが世界を覆った。
そしてまた、特に文明の衝突という観点からいきますと、正直申し上げて、キリスト教文明対イスラム文明の衝突を避ける必要があるということを議論しておりますけれども、現に、イスラム教国の多くの国々では、まだまだ基本的な人権さえ認められていない、女性の人権さえ与えられていない、民主的な体制もない、貧富の格差は極めて大きく貧困があまねくばっこしている。
もそうだったと思うのですが、宗教から政治を切り離してくる、宗教の非政治化といいますか、そういった歴史ではなかったのかな、そんなふうに思うわけでありまして、宗教は心の問題、心の救済、そして政治は現実的な生存の問題をどう取り扱っていくのか、こういうことを思っておったわけですが、今の先生のお話にございました、そして、文際的思考が求められる根拠があるということで今おっしゃられた中で、その関連で、先ほどもイスラム文明
せしめるということはもちろんできると思いますが、それ以上に一番大事なことは、私たち国民一人一人が、日本人が、地球の裏側で違った生活習慣、宗教を持ちながらもともに暮らしているそういう方たちとどのようにして平和に仲よく、平和的に安定的に暮らしていくかというマインドを持つ、そういうことが私たちが一番大事にしなければいけないことではないかというふうに思いますので、そのためにも河野前大臣が立ち上げられましたイスラム文明
実は、このイスラム文明との対話をさらに進めるための山本一太私案というのをつくってまいりまして、それを発表しようと思ったんですが、時間がございませんので、後ほど提出をさせていただきたいと思っております。
これはもう外務大臣は御存じだと思いますが、イスラム文明との対話という河野イニシアチブで、そこにおられた方から伺いましたけれども、そこに集まってきたアラブ諸国の方々が、ああ、日本はアラブというと石油とかお金とか、そういう形の関心だけだと思っていたのが、ここまで自分たちときちっと相互理解を深めようとしてくれているのかということで、大変この提案に感銘を受け、好評だったというふうに伺っております。
○衛藤委員 重ねて外相にお尋ねをいたしますが、私は、河野外相が進められましたイスラム文明との対話、これを大変大事に考えております。
現地に行ってみたらそうじゃなかったわけでして、河野イニシアチブと言われる、いわゆるイスラム文明世界との対話、あるいは切実な水資源の開発の問題、さらには政策対話、そういったものを積極的にやりましょう。日本は、どちらかというとストレートに石油に来る、石油、石油、石油と。そうじゃないでしょうと。もっと幅広くアラブ世界、イスラム世界のことをよく理解してくださいと。
したがって、私は、まず、日本の外交政策の中で、一つは、イスラム文明に対する理解というものが十分でない、イスラム文明との文明間対話というものをしっかりやろうではないかということを中東で呼びかけてまいりました。 もう一つは、中東における一番大きな彼らのニーズは、水の問題でございます。