1972-10-11 第69回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第6号
排煙脱硫装置にいたしましても、水アンモニア法によれば硫安ができますし、石灰石こう法によれば石こうができる。二次産品ですね。窒素酸化物除去の場合には硝酸ができる。これは膨大な量ですよ。それを一体どういうふうに処理なさるおつもりなのかということを考えれば、大気汚染に限って申し上げますと、大気汚染が完ぺきな形でもって克服できるとは私は容易に信じがたい。
排煙脱硫装置にいたしましても、水アンモニア法によれば硫安ができますし、石灰石こう法によれば石こうができる。二次産品ですね。窒素酸化物除去の場合には硝酸ができる。これは膨大な量ですよ。それを一体どういうふうに処理なさるおつもりなのかということを考えれば、大気汚染に限って申し上げますと、大気汚染が完ぺきな形でもって克服できるとは私は容易に信じがたい。
いわゆる従来のアンモニア法を生かして千トンプラントをつくっても、この六百人のうちの何人かはそこで吸収できるわけです。あるいは日東化学の八戸等については石膏ボードの問題とか、エチレン加工技術とか、いろいろ考えられる要素が一ぱいあるわけです。そこでそれらを、大臣が言われたようにいわゆる転業関係の低利長期の資金の導入と、そういう事業計画を突き合わしてやるならば、雇用問題は解消できるわけです。
だから、四つか五つのアンモニア法による大ソーダ会社は非常な利益を得ておるし、反対に電解法によるものは非常な不便を来たしておる。同時にインポーターも非常に圧迫を受けて、資金難で非常に困っておる事態が起っておる。もうけておるのは四つか五つの少数のソーダ会社ということになるのです。そのために全体のものが非常な迷惑をしておるのが実情です。よく調べてごらんへなさい、そういうことになっておる。
第一にア法苛性ソーダ、アンモニア法の苛性ソーダというのでございますが、液体と固体がございまして、それが昨年末までは液体の方がトン当り四万六千円というのが卸売価格でありました。それが今日四万三千円、これは六・五%値段が下つております。固型の方は五万一千円であつたものが、今日四万九千円、これは五・九%下つております。
苛性ソーダのアンモニア法は、これはアンモニア法でありまする関係上影響はありません。これは一〇四%というふうになつておるのであります。ソーダ灰が相当影響を受けており七九%、硫安が七三%になつております。
ところがソーダ工業については、戦争前の状態では、大体アンモニア法三について、電解法一くらいの割合であつた。ところが最近では、アンモニア法の方はどんどんつぶされ、電解の方はずつと戦前の能力を保存されておる。現在では一対一くらいになつておる。しかもこの電解法のソーダの使い道といえば、塩化ヴイニールとか何とかいう方面である。